3話
これまでの説明で転生先はファンタジーな異世界だと聞いていたのに、転生してみれば異世界とは言い難い間接照明やカレンダーなんかもある。
どこからどう見たって日本である若干西暦が死んだ年とズレているが、やはり日本である。
困惑していると突然青色のウィンドウが空中に突然展開されたのだ。
多分だかステータスらしきものが出てきた
青色のウィンドウといえばステータスと決まっている、それに自分の身体能力も記載されているので確定だろう。
ステータスを除いていると左上の方にメールのようなマークがあり、そこに一件通知がきていた。
メールの内容はこうである、転生先の世界が定員オーバーしていたことに気づかず送ってしまい、異世界に入れず他の世界に弾き飛ばされてしまったのだとか。
(クソッ…なんで確認しなかったんだよ!)
もし本当に俺が聞いた世界ではなく別の世界に飛ばされているならかなりまずい状況である。
この世界に関する情報と飛ばされた場所の情報す分からないのだ、それにこの世界に人が存在しているすらわからないのだ。
元の世界に戻せないのかと神に聞いたが、入るのが難しいんだとか、あちらの世界で魂が循環されてしまって入る隙間がないらしい。
そして神は俺にお詫びの能力だけ渡して世界についての情報は一切なくメールが返ってくることは無かった。
それでもまた痛い思いをして死にたくないので何とか生きるしかないのだ。
(よしっ……がんばって生きるぞ〜!)
とは意気込んだはいいものを自分が目覚めた体はまだ幼子であり、神と喋っていた時間もいまだ5分も経っていないのだ。
そして幼子の体で頭を使いすぎたせいか、俺は耐え難い眠気に誘われて眠りに落ちるのだった。