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10話

感想クレメンス


退院後俺はしばらく学校に行かことができなかった。

魔物の襲撃もあり子供の安全を考えしばらくは休校ということになった。


子供達に会いに行くのは当分先になりそうだ。

そして魔法学校に行く用意などの諸々の費用が国から支給された。


俺は学校が休校の間家族に町の大きなショッピングモールに連れて行ってもらった。

ただのショッピングモールかと思えばそうではない。

この世界のショッピングモールにはダンジョン用の装備コーナーがあり、ダンジョンアイテムなんかが売られているのだ。


さらに食品売り場ではダンジョン産の植物や魔物の肉なんかも売られているのだ。

ただ魔物の肉は人工的に養殖した魔物で野生の魔物は不味いものが多いらしい。


そして俺は両親と一緒に子供用のダンジョン装備を見に来たのだ。

なぜダンジョン用の装備が必要なのかというと、貴族の学校では訓練の一環として簡単なダンジョンに授業で潜ることがあり、装備が必須になってくるのだ。


貴族は特注の装備なんかを持っているようだがあいにくと平民である俺はダンジョン用の装備なんかは持っていない。


そんなわけで国からの援助が出たことで平民にはなかなか手を出さない金額のダンジョン装備を会に来たというわけだ。


陳列された子供用のダンジョン装備を見ると数は少なくあまり人気がないらしい。

子供がダンジョンに潜るなんてことは平民では基本ないのでまあ当然である。


そんな中一つだけ目に留まった装備があった。

装飾が綺麗というわけでもなく見た目も少し汚い小刀だった。

どうやら『グレイブ』という小刀で成長型の装備らしい。

成長型と聞くと一緒に成長していく武器とロマンがあって聞こえはいいだろう。


 ただ一般的にはあまり有用ではないらしく、子供の頃から使わなければ成長が遅かったり成長しなくなったりと、比較的癖のある武器として使われることがないらしい。


また子供の頃からダンジョンに潜る平民はなかなかおらず、ずっと売れ残っていたらしい。ごく稀にお忍びで来た貴族なんかが買うことがあるらしい。


しかし子供の頃から使い続ければ自分の成長に合わせ自分にあった形の武器に変化するので今の自分にはピッタリの武器だろう。


お値段もそこそこするので今の予算では他の装備は簡単な初心者用の物になってしまうが、学校でも一様装備の貸し出しを行なっているということなので大丈夫だろう。


購入後装備の付け方と使い方を簡単に教えてもらい『グレイブ』の登録を行った。

成長型の装備は使用に当たって魔力を流し込んで所有者登録しなければいけないのだ。


魔力を流し込むと不思議と手に馴染み長年使って来たような感覚を覚えた。


スキル『剣術』level1を獲得しました。


そうしてスキルも獲得し俺はかなり満足のゆく買い物ができたのだった。




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