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第八話 3匹

獲物を横取りされたオオカミは怒り狂い、

ヤギの家のドアを何度も叩きました。


しかしいくら叩いても蹴破ることはできません。

それもそのはず、こういう獰猛な生物から身を守るために

家のドアは全て硬い金属で作られておりました。


悔しがるオオカミでしたが、ブタは名案を思いつきました。



隠し持っていた煉瓦(れんが)を窓に投げ込んだのです。



窓ガラスがバリーンと音を立てて割れました。

これでようやく中に入ることができます。


オオカミはよだれを垂らしながら家へと押し入り、

恐怖に身を震わせるヤギを壁際に追い詰めました。

そのヤギはさっき食べた2匹よりも体が大きく、

これでしばらくは空腹にならずに済みそうです。



オオカミは遠慮なくヤギの首根っこに噛みつきました。

大きなヤギは悲鳴を上げながら抵抗しますが、

獰猛な肉食獣の力にはどう足掻いてもかないません。


どうせならこのメインディッシュをゆっくりと味わいたかったので、

オオカミはまだヤギにトドメを刺さず、どう調理してやろうかと

ニタニタといやらしい笑みを浮かべました。



その時です。



オオカミは後頭部に強い衝撃を受けました。



驚いて振り向くと、そこには煉瓦を持ったブタが立っておりました。


ブタの裏切りにオオカミは怒りますが、

頭を殴られたせいでふらつき、力が入りません。


ブタはその隙を見逃さず、オオカミの頭を何度も打ちつけて殺しました。



煉瓦ブタにはわかっていたのです。

オオカミはヤギを食べた後、この自分も食べる気だったのだと。

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