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第五話 6匹

突然の出来事に2匹のブタは何もできず、

ただ兄弟が食べられてゆく様子を眺めることしかできませんでした。


この食事が終わったら、次はどちらが食べられてしまうのだろう。

ブタの兄弟は怯え、お互いの背中に回ろうとポジション争いを始めました。


そうこうしているうちにオオカミの食事は終わってしまいました。

オオカミはよだれを垂らしながら次の獲物を決めようとします。


「ちょっと待ってよオオカミさん!

 オイラたちと取引をしないか!?」


醜い順番争いの次は命乞い。

オオカミは呆れつつも、これも余興だと思ってブタの提案に耳を貸しました。


「この家の中には4匹のヤギがいるんだ!

 オイラたち2匹を食べるよりもお腹がいっぱいになるだろう!?

 そのヤギを全部食べていいから、オイラたちは見逃しておくれよ!」


ヤギ4匹。

たしかに悪くない。


「しかし鍵が掛かっているんだろう?

 入れなければ意味が無いぞ」


オオカミの言う通りですが、

ここで諦めれば自分たちが食料になってしまいます。


ブタたちは必死に作戦を練り、実行しました。




「大変だー!

 ヤギさんたち、家の近くで火事が起こったぞー!」


ブタの声が聞こえ、ヤギたちは窓の外を見ました。

そこにはモクモクと煙が立ち込め、何かが燃えているようです。


それは、ブタの1匹が隠し持っていた木の板でした。



ヤギの兄弟はパニックになり、四男と五男は慌てて外へ飛び出してしまいました。

彼らは火事になったら急いで外に出るように母から教わっていたのです。

それは他の兄弟たちも同じですが、2匹はまだ幼く、判断を間違えたのです。



そして外に出た2匹のヤギはブタたちに捕まり、

オオカミに食べられてしまいました。

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