2/10
第二話 9匹
3匹の子ブタを受け入れたヤギたちは恐れました。
家の外にはオオカミがいる。
実際に見たことはないけれど、
それはとても恐ろしい動物なのだと
お母さんヤギから聞かされています。
7匹の子ヤギも、3匹の子ブタも、
オオカミの恐怖に身を震わせていました。
「や、ヤギさん!
何か食べる物はあるかな?
オイラたち、お腹が減ってるんだ!」
ブタたちは深刻そうな表情で訴えますが、
残念ながら、ここには食べる物がありません。
だからお母さんヤギが町へ調達しに行ったのです。
仕方がないのでブタたちは我慢することにしました。
そして夜が訪れ、ブタたちは行動を起こしました。
「ねえ、君
寝る前にトイレは済ませたかい?
朝起きたらおねしょしてた……なんてことになったら困るだろう?
だったら今のうちに行っといた方がいいよ!
大丈夫、オイラたちが見張っといてあげるよ!」
ブタたちは言葉巧みにヤギを家の外へ連れ出しました。
草しか食べられないヤギとは違い、ブタは雑食性の動物です。
彼らにはヤギたちが食料に見えていました。
なので彼らにとって一番狩りやすい獲物、
一番小さなヤギを食べることにしたのです。
そして、下から2番目のヤギはブタたちに食べられてしまいました。




