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<第40話>隠された事情

 「患者についての治療方針は、君のような素人に説明しても理解出来ない。」

 西塔先生は、つっけんどんに答えた。



 「素人…。


  それじゃあ、専門家である看護師の皆さんにも頼まずに、会長の点滴液の準備を先生が毎回なさっているのは、なぜですか?」

 黒川が続けてたずねた。



 「なぜそんな事を君が知っているんだ!

  まさか…、また病院にやって来て、捜査をしていたのか!



  それは、先日の騒動と同じように違法捜査だな。


  あれだけの非道ぶりを報道されながら、反省を全くしていないとは、失礼極まりない話だ。」

 西塔先生が怒りだした。




 「先日の報道ですか…。



  あれには正直、痛い目に遭わされましたよ。

  先生は、かなりの策士だったんですね。」



 「策士!?」

 西塔先生が今度は(いぶか)し気な顔をした。




 「四葉 桜さんが面会に来た時、面会簿に記載された名前の報告を受けると、先生はすぐに剛社長にお電話されたそうですね。


  そして社長から、彼女が会長のお孫さんである事を聞き、同時に会長に近寄り辛くなるように仕向けるように頼まれていたそうですね。




  まぁ結果的には、桜さんへの嫌がらせの為にわざわざ準備した報道記者の映像は、私を陥れる方向の記事にまとめるように、方向転換をしたようですがね。」

 黒川が西塔先生の顔をジッと見つめながら話をしていた。




  西塔先生は、驚愕(きょうがく)の顔をして、黒川の顔をだまって見つめ返していた。




 「ちなみに先生、私は上司にきつく言われていますから、あの報道から今日まで病院には一切来ていませんよ。



  ただし、信頼しているパートナーが、先日こちらの人間ドックで健康診断を受けさせてもらいました。


  その際に、彼女が病院スタッフの皆さんから、今お話したような興味深いお話を色々聞かせてもらったんですよ。」

 黒川はしたり顔で言った。


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