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<第36話>最終調整

 光さんとの話を終え、黒川と姫子は彼女の行きつけの喫茶店に立ち寄っていた。

 前回と同様に一番奥のテーブルに座り、珈琲を飲んで一息ついた後、黒川が話を始めた。



 「純情さんは、以前にも捜査協力をした事があるのですか?


  理会長や剛社長の人柄を、自然な会話の流れの中で聞き出す話術、まるでベテランの刑事のようでした。」

 黒川は、桜園では我慢していたが、ずっと言いたくてウズウズしていた感想を姫子に伝えていた。




 「いいえ、刑事さんと一緒に捜査に関わるのは初めてです。


  話し方については、以前心理学を学んでいた経験が役に立ったのかもしれませんね。



  黒川さん、人は聞かれると思って身構えている時より、話の流れの中で自然に話す時の方が、より真実を話すものなのです。


  ですから、相手に話の内容を想像させないように、事前に解答を考えておけないようにしながら話を進める事は、真実に早く近づく事が出来るのですよ。」



 「そういうものですか。心理学、勉強になります。」

 黒川が感心していた。



 「それで、今回の理会長が倒れた件は、純情さんは、どう判断しましたか?

  光さんの話が終わったら話して下さると仰っていましたよね。


  やはり自分が判断したように、純情さんもこれは事件だと思いましたか?」

 黒川が気になっていた事をたずねた。



 「そうですね…。


  黒川さんのお話を聞いた時に考えていた剛社長の性格が、光さんの話を聞く事で、より明確になったのは確かです。


  その上で、今回の件を考えてみると、一つの予想を立てる事が出来ました。



  今から順番にお伝えします。

  ちなみに黒川さんは、今桜井家に近寄る事は出来ない状況でしたね。


  それならば、清子さんに連絡をして、お手伝いをお願いをする事は可能でしょうか?」

 姫子は、黒川の目をジッと見つめながら話していた。



 「ええ、大丈夫だと思います。

  もちろん、どんな内容かにも依りますがね。」

 姫子の黒い瞳に見つめられ、思わずドキッとした黒川だったが、その事に気づかれないようにしながら答えていた。




 「分かりました。

  純情さんの言う通りにしてみましょう。


  そして鑑識の結果が予想通りだったら、一気に事を進めましょう。」


  黒川は姫子の提案を聞き終わると、即決していた。


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