本の中へ
深夜テンションで書きました。
全体的におかしいのでどんどん指摘していってください
……それとついでにブクマ登録してくださるとありがたいです
―――いったい何故、妖精なんかになってしまったのだろう―――
いつもと少し違う朝。違和感を抱きつつも、服を着替えて外に出る。
「この町って……こんなに静かだったか? 」
前言撤回、少しどころではなかった。
「誰かいませんかー! 」
叫んでも、返事も何も返ってこなかった。
「おいおい……仕方ない、とりあえず帰るか」
偉い人も言っている。何かあったらとりあえず帰れと。
家に帰って、始めに思ったが、やはり違和感がある。
静まり返ったリビングに、空っぽの寝室。テレビも電話も動きやしない。何故、気付かなかったのだろうか……
「考えていても何も始まらないよな……」
落ち着いて、探索を始める。自分の家を探索するのも変な話だが……
「あれ、こんなところに本なんてあったか? 」
またもや気付いていなかったが、俺の机の上に、黒い、荘厳な雰囲気の本があった。
タイトルは……"妖精の魔導書"?
「すごく中二病だな……」
頭に浮かんだ言葉をそのまま口に出し、自然な動きで本を開く。……今思えば、もっと警戒してかかるべきだったかもしれない。
「"汝、我が半身となり、迷える子羊を導け"? 」
本に書いてあったのは、その一文だけであった。それを読み終えたとき……本が、光を放った。
俺が驚愕で固まるのをよそに、光は集まり……本の上で、魔法陣を形作った。
「おいおい嘘だろ、召喚パターンかよ!? 」
いったいどうなる、と、身構えた俺は、次の瞬間、魔法陣に吸い込まれていた。