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knight of lily  作者: 魚彦
3/5

メイドさんのスカートはロング派

町が見えて勢いづいたのか、馬車が足を速める。馬が足を止めたのは、城の近くに建つ大きな建物の一つだった。

「ここは王城に勤務するものが生活する施設だ。ひとまずここに住んでもらう・・・ハヤ。働き次第では、王城に住まわせて頂くこともできる。それを目指せ。常に殿下のお傍にお仕えできるように。」

「・・・はい。」

「それと、使用人を二人用意した。アイ、ユウ。出てきなさい。」

後ろの馬車から十三、四歳に見える少女が二人、下りてきた。どうやら双子らしく、よく似ている。アイと呼ばれた子は髪を後ろでお団子に、ユウはハーフアップにしている。サイドの編み込みはお揃いだ。

「アイです。よろしくお願いします。

「・・・あの、ユウです。えっと・・・よろしくお願いします。」

「後のことは二人に任せてある。では、私は用があるのでこれにて失礼・・・達者でな。」

そそくさとラカン伯が立ち去ってしまい、残された三人の間に沈黙が流れた。

「お急ぎみたいだね。ラカン様。」

「申し訳ありません、ご主人様は、お城に御用があるそうです。」

「ちょっとユウ、今のご主人様は、ご主人様じゃないでしょう・・・あぁっ!」

「だって、アイ・・・その、大変申し訳、ございません・・・ご主人様。」

「・・・ハヤでいいんだけど。ご主人様は、ラカン様なんでしょう?」

「いいえ、そういう訳には参りません。今の私たちのご主人様は、ハヤ様で、ご主人様は、ご主人様じゃ・・・あ、ああ・・・。」

「だからハヤでも何でもいいって。ハヤさんでも、お姉ちゃんでも、好きに呼んで。」

「・・・お姉ちゃん。」

「ユウ、さすがにお姉ちゃんは駄目よ。せめてお姉様とか・・・。」

「お姉さま・・・!!」

はぁ、とアイは溜息をつき、ハヤに向き直った。

「申し訳ありません。ユウは昔から、姉というものに憧れていて・・・お姉様と呼ばせて頂いてよろしいでしょうか?」

「・・・アイだって、私じゃない大きいお姉ちゃんほしいって言ってたじゃない。」

「ユウ!」

「うん、分かった。いいよ、お姉様で。これからもよろしくね、アイ、ユウ。」

「はい!」

「それで、まず私は何をしたらいいのかな?」

「待機、です。」

「王城からお召しがあるまで、ここでお待ちください。」

「そう、じゃあまずお片付けして・・・。」

二人の体を見る。ちんまりとした体に、長いスカートからちょこんと見える靴が愛らしい。が、か弱く頼りなくもある。

「今日から一緒に、運動しようか?」

二人そろって首を傾げられた。

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