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真・恋姫†無双~三人の御使い~  作者: 泣き虫
序編
1/35

降り立つ流星

黄巾の乱が起きるひと月前。太陽の明かりにも負けない輝く流星が落ちた。

その数は、三つ。

小さな集落の周辺にて・・・。


「愛紗ちゃん、鈴々ちゃん! 早く早くー!」


「お待ちください、桃花様! まだ明るいというのに、流星が落ちてきたのですか?」


「そうなのだ! 鈴々にだって、信じられないのだ」


「え~、絶対落ちたもん。ほら、管輅ちゃんの占いで「天の御使い」の話があったでしょ! きっとそれだよ!」


「あのエセ占い師ですか・・・」


「ほらほら! あの山の向こうまで行けば、分かるんだから!」


「と、桃花様! だからお待ちください!」


「行っちゃったのだ・・・」


「はぁー、まったく。行くぞ、鈴々。朱里達と早く合流しなければならないからな」


「おうなのだ!」





20名程度で横断する軍勢先頭・・・。


「華琳さまぁ、本当に流星なんて見えたんですか?」


「ちょっと春蘭! 華琳さまが嘘をついていると思っているわけ!?」


「そ、そんな事があるわけないだろう!」


「だって華琳さまの言ったことに疑問を持ってるわけでしょ?」


「うっ・・・か、華琳さま~!」


「その辺りにしておきなさい、桂花」


「しかし、華琳さま! この脳筋馬鹿は、華琳さまの言ったことを───」


「安心しなさい。春蘭にはそれ相応の"おしおき"をしてあげるから」


「か、華琳さまぁ~・・・」←嬉しそうに


「なっ!? か、華琳さま! 実は私も、こんなに日が昇る時間に流星が降ることに、疑問を感じていました!」


「あらそう。なら、桂花にも"おしおき"が必要ね。今夜、二人とも閨に来なさい」


「「はいっ! 華琳さま!」」


(城で待機している秋蘭も誘おうかしら。ふふふっ、久しぶりに愉快な夜になりそうね)






荒野に馬にまたがる美女が二名・・・


「ふむ、春間近というのに暑いのう」


「気候が狂っているのかもね。まるで今の世の中みたい」


「いまの朝廷にいる輩は皆、自分の利のみしか考えぬ腐った者のみよ。昔から変わらんのは、酒の旨みのみよ」


「視察も終わったし、一杯やっちゃう?」


「おー名案じゃの、策殿。では、早めに戻ると───むっ?」


「祭?」


「策殿。太陽は今、儂らの頭上にあるはずじゃな?」


「ええ、鬱陶しいぐらいに」


「ならば、目の前で光る"あれ"は何じゃ?」


「え?・・・そっか。ついにお迎えが来たのね。今までありがとね、祭」


「待て! 勝手に話を広げるんでない! しかも、近づいてきてはいないか?」


「ちょ、ちょっとまって! 私はまだ若いわよ!」


「その話から離れよ! ともかく逃げるぞ!」








こうして三つの流星は、"戦乱の世に降り立った"。

北郷一刀。

(あずま)圭吾。

南条薫。

以上、三名の御使いが外史の始まりを告げる。

東 圭吾

・・・身長は一刀より少し低い。金髪。吊り目


南条 薫

・・・一刀、圭吾よりも低い身長(165cm)。肩甲骨まである黒髪でサラサラ。中性的な顔立ち、童顔。

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