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神がいないこの世界、そして僕達は神になる  作者: 秋野紅葉
ジョブチェンジしますか?▼最弱 ▽最強
9/15

結成『アストラル』

「はいるぞー」


臨は部屋に入る。


奏がニコニコしながらソファに腰かけ、隣をポンポンと叩く。


「なんか怖いんだけど」

「はやくはやく!」


臨は奏の隣に腰かける。


「じゃあ、先生に質問!」

「どうぞ」

「まずは——」


ここから先の会話を一纏めする。


1、何故アルカディア同士、ヴァルハラ同士で戦うの?


Q、魔法と兵器では得手不得手がはっきりするからだ。例えるなら、重火器同士の撃ち合いでは、距離や戦術等色々な差があるが、重火器と重力魔法では勝負にならない。逆もしかり、お互いのフィールドで決着を着けた方が早いのだ。


2、カードはどれぐらい珍しいの?


Q、プレイヤーは日本エリアだけでも20万人、世界全体で1000万人はいると言われる中、カード所持者は100人もいないらしい。今の所の発現例をまとめると、


・10代の少年少女

・リアルで何か特殊な才能や、経験、想いを抱えている

・強い願いがある


が、今の所の情報のまとめだ。


3、何故、臨は能力がないの?


Q、俺が知りたい。


4、優勝するとどうなるの?


Q、世界をまとめる首相になれるらしい。財も名誉も世界さえ思うがままらしい。


「で、臨は優勝したら何をするの?」


臨は笑う。


「神様になるようなものだろ?毎日ゲームをして暮らすかなー」

「なにそれ」


奏もクスッと笑う。


「じゃあ奏は?」

「私なら……皆が笑って暮らせる世界にするかな」


何かを言いかけた気がした。


「他に質問は?」

「ないかなー、今の所」

「じゃあ、部屋に戻るかな」

「あ」

「ん?」

「これからどうするの?」

「テンプレ通りなら、装備を蓄えつつ、出会った強者を仲間に取り込んで、苦難やトラウマを克服して、最強のライバルに打ち勝つかな」

「なにそれ」

「よくあるパターンってやつだよ」

「へー」

「例えば、次に何をするかって話をしていると……」


扉を叩く音が聞こえる。


「どうぞー」

「お、やっぱりここにいたか」

「こうやって、次に何をするかを提案する人間が現れる」

「おー、すごい」

「なんの話だ?」


千寿は入ってくるなり、テーブルに何枚か紙を並べる。


「これは?」

「賞金リストだ」

「あーPKのリストか」

「PKって?」

「本来はモンスターを狩るゲームで人を殺す事、ティターニアだと裏切者や、戦闘禁止区域で戦闘を行った者に賞金をかけるんだ」

「西部劇みたい」

「御剣さんいい例えだね。臨の説明に補足するなら、ティターニアのPKは2種類、イカれてるか、相当の腕の持ち主かってことだ」

「さっき臨が言ってた強者ってやつだね!」

「な?だからテンプレは嫌いなんだ。つまらない」

「もしかして、またお約束だったか?」

「あぁ、もっと面白い事をやろう」

「例えば?」


奏が横から見つめ、千寿が正面で見下ろす中、

臨は笑顔で言った。


「困った人を助けよう」


こうして弱者による弱者の為のお助けギルド『アストラル』が結成された。







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