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木曜日

木曜日、大学食堂のAランチ。その日は唐揚げ定食だった。


 これにはさすがにスライスチーズもとろけるチーズも乗せるのが難しいだろう。雨宮はどうするのだろうと、私はBランチの赤魚の煮付け定食を食べる。


 だが雨宮の動きに迷いはなかった。取り出したのは、レトルトカレーのようなアルミのパック。先端にはねじ式の白のプラスチックの蓋がついている。

 蓋を開けた雨宮はそのパックを唐揚げの上に持っていき、そしてぎゅっと握った。中からにゅるりと出てきたのは濃厚な香りがする黄金色の粘体……チーズソースだ。


「チーズソースは珍しいな」

「そうか? チーズは偉大だ。チート並みに何にでもあう。何でも包みこんでまろやかにして味を整えてくれる」


 試しに一つ食うか? と、雨宮は惜しげもなく、チーズソースがたっぷりかかった唐揚げを一つ、私の皿に寄越してきた。


 かじってみると……なるほど。まずチーズは液体ではないので、衣がしんなりすることはない。かじるとカリッとした歯ごたえが私を楽しませる。


 味もなかなかだ。唐揚げもチーズもどちらも脂が多く、主張が強めな食材ではあるが、喧嘩していない。唐揚げの焦がし醤油とにんにくを、包み込みつつも引き立てる香り高いチーズ……それが口いっぱいに広がる。

 ただ、たくさんは食べられないかもしれない。


「……間違っても断りなく居酒屋でかけるんじゃないぞ。レモン以上にそれは怒られるぞ」


 そんな唐揚げを2個3個と、白米といっしょに幸せそうに食べている雨宮を見ながら、私は魚の煮付けに再び箸を付ける前に、口をさらうべく水を飲んだ。

自分で試してみましたが、なかなかのカロリー暴力になりつつ、美味しかったです。

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