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  作者: 本能寺の変人
195/229

構造論:事故(劉備の第四事故 ― 徐州救援)

劉備「お、飯くれるのか」

陶謙「毒饅頭だが」

劉備「手遅れじゃねぇか」

1. 何が「事故」なのか


劉備は

「徐州を取ろうとして陶謙を救援した」

のではありません。


状況はむしろ:

•督郵を殴って官界追放寸前

•袁紹・公孫瓚間の前線で居場所がない

•名声だけはあるが基盤ゼロ

•つまり「暇で危険な正統性ノード」


そこに来たのが


陶謙「たすけて(曹操来る)」


構造の処理はこうです:


正統性ノード(劉備)

+ 皇帝任命の州牧(陶謙)

+ 曹操という覇権軍

= 王朝防衛プロトコル発動

→ 劉備を徐州戦争ノードへ自動転送


本人の意識:


仕事ないし、頼まれたし、行くか


歴史システムの処理:


次世代正統性候補を州規模統治テスト環境へ投入


2. なぜ劉備だったのか


陶謙にとって必要だったのは

•曹操と対峙できる軍事的看板

•士人が安心して従える正統性

•袁紹にも袁術にも偏らない中立性


つまり


「漢室の名を掲げられるが、

まだ誰の覇権にも属していない武装正統」


これに完全一致するのが劉備。


構造的には


王朝の信用を担保にした傭兵型防衛装置


として最適解でした。


3. ここで起きた決定的変化


この事故で劉備は初めて

•領土

•行政

•兵站

•士人層

•民衆支持


という「国家運営一式」に接触します。


本人のつもり:


ちょっと助けに行っただけ


構造の処理:


王朝再建候補に試験的に州を与えて運用テスト


結果:


劉備=流浪の正統性ノード

から

劉備=領土を持つ政治主体

へと強制昇格。


4. なぜこれも「事故」なのか


•劉備は徐州経営プランを持っていない

•陶謙の後継になる意図もない

•曹操と正面衝突する覚悟もなかった


しかし構造は


正統性+名声+軍事力+州牧の遺志


を結合し、


徐州の正統後継者フラグ


を自動付与してしまった。


以後の

•陶謙の遺言

•陳登・糜竺らの推戴

•民衆の支持


はすべて


事故の後処理プロセス


です。


5. 構造的一文


劉備の第四事故とは、


曹操という覇権軍の侵攻により発生した

徐州防衛という国家級危機イベントにおいて、

正統性・名声・中立性を併せ持つ流動武装ノードが

本人の政治的意図と無関係に

州統治者候補として自動選抜され、

「領土を持つ王朝再建装置」へと

不可逆的に昇格させられた構造障害である。


本人は


暇だったから行った

頼まれたから断らなかった

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