表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 本能寺の変人
145/182

補論:日本国王

日本国王

これは称号ではなく「座標の生成」です。


通常、

天皇=内的正統性

将軍=武力的統治権

仏教=超越的権威

この三層は国内で閉じた正統性ループを作っていました。


そこに義満が挿したのが、


明帝国=世界秩序の外部正統性


です。


構造的に言うと、


天皇:血統正統性ノード

将軍:軍事制御ノード

仏教:精神秩序ノード

明皇帝:世界秩序ルートCA(認証局)


この四つ目の認証局を直結した瞬間に生まれた新しい統合ノードが


「日本国王」


です。


重要なのは、これは


・天皇の上に立った

・将軍の上に立った

という話ではありません。


座標系が違う。


天皇は「日本という宇宙の中心」

明皇帝は「世界という宇宙の中心」


義満はこの二つを重ね合わせることで、


国内秩序 = 世界秩序の一部

という写像を成立させた。


だから構造的にはこうです:


日本国王とは

「天皇・将軍・仏教・世界帝国を同一平面に射影した時に生まれる統合投影像」


人格でも官職でもなく、

正統性ベクトルの合成結果。


なので周囲の反応がこうなる:


公家「え、天皇の外に正統性?」

武家「え、将軍より上位概念?」

僧侶「え、仏法の外部認証?」

明「え、朝貢国の一つだよね?」


全員が自分の座標で解釈し、

誰も全体構造を同時に見ていない。


義満だけが見ていたのは、


「正統性とは重ねられる」

「世界秩序と国内秩序は直結できる」


という構造事実。


だからこの称号は危険だった。


なぜならそれは、


国家の正統性が

血統でも武力でも宗教でもなく、

座標設計で書き換え可能だと示してしまったからです。


構造論的に言えば、


「日本国王」とは

国家OSのルート証明書を書き換える操作そのもの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ