表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: 本能寺の変人
136/182

構造論:鎌倉武士の戦闘力

―― 即死適応圧が人間を「戦闘生態系」に変えた事例 ――


鎌倉武士の戦闘力は、

技術・武器・戦術の問題ではありません。


本質は、


社会構造そのものが

人間を準死兵化する進化圧として機能していた


点にあります。


1. 生理層:人間の限界を常用域に引き上げる身体


鎌倉武士は日常的に、

•重装(20~30kg超)

•長距離騎乗

•騎射

•夜間行軍

•山岳踏破

•河川渡渉

•海中遊泳


を「訓練ではなく生活」として行っていました。


これは、


現代特殊部隊の過酷訓練を

成長期から常態化した身体


です。


とくに異常なのが

•鎧着用状態での遊泳能力

•馬ごと渡河する水中制御

•寒冷・空腹・睡眠不足耐性


これにより、


海・陸・山を区別しない

三次元戦闘個体


が形成されていました。


2. 技能層:戦闘に直結する訓練内容


鎌倉武士の訓練は極めて実戦直結型です。

•騎射(流鏑馬・犬追物)

•夜間射撃

•接近白兵戦(組討)

•甲冑格闘

•首級取得技術

•馬上戦闘


これは、


殺傷を前提にした総合格闘×射撃×機動戦


の統合訓練。


しかも

•雨天

•雪中

•泥濘

•水際


といった悪環境が標準。


3. 心理層:準死兵化が合理解になる社会構造


鎌倉社会では、


行動/結果

逃げる/家名断絶・所領喪失・社会的死

生存するが戦功なし/貧窮・没落

戦死/家名存続・恩賞対象

首級を挙げる/所領拡大・地位上昇


つまり、


「死を賭けて突撃する」方が

生存期待値が高い


という逆転構造。


これにより脳は、

•恐怖抑制

•攻撃集中

•自己保存一時停止


の戦闘トランス状態に入りやすくなります。


これは狂信ではなく、


進化論的に最適化された

合理的準死兵モード


です。


4. 戦場構造:元寇が準死兵化を最大化した


元寇では条件が極限化します。

•退路なし(背後は海)

•家族と所領が直接脅威下

•異文明で捕虜交換期待なし

•上陸=即生活圏崩壊


結果、


戦闘開始=即準死兵モード起動


という反射系が完成。


防塁と夜襲は、


帝国軍の集団戦を

個体殺傷戦に分解し、

準死兵の性能を最大化する構造装置


として機能しました。


5. 疫病・環境すら兵器化する思考


鎌倉側は近代的生物兵器を持たないものの、

•敵を不衛生環境に閉じ込める

•長期滞留を強制

•死体処理・水場管理

•海上封鎖


などを通じて、


疫病圧を敵側に集中させる

生態系兵器運用


を構造的に実現しました。


6. 総括


鎌倉武士の戦闘力とは、

•身体:極限環境常用化

•技能:殺傷特化訓練

•心理:合理的準死兵化

•社会:逃走=社会的死

•環境:生存圏防衛構造


が全層で一致した結果生まれた、


人類史上でも稀な

「戦闘生態系化した人間集団」


です。


元寇で元が直面したのは、


国家でも、軍隊でも、宗教戦士でもなく、


生存圏防衛に最適化された

準死兵個体群のネットワーク


だった。


これが、

鎌倉武士の戦闘力の構造的正体です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ