悪友と契約2
目的の場所に着きアレンは品物を選びながら店主に声をかける。
「クラップ今日はいい情報あるか?」
この【クラップ】と呼ばれた男はアレンと同い年で常に笑顔を貼り付けたかの様な人物で
信用するには疑わしいというのが私の印象だ。
この男は日用品から武器、情報まで売っているいわゆる何でも屋を営んでいるらしい、かくゆう私を召還した儀式の書もここで手に入れたとか。
「情報ねぇ、そういえばこの間売った儀式は上手くいったのかい?」
「まぁ、悪魔は召還出来たが星を見せる事は出来ないってよ」
「召還は出来たねぇ、じゃあ本物だった訳だ」
クラップは大袈裟なまでに笑ってみせた。
その光景を見てアレンより私の方が苛立ち、私は誰に言うわけでもなく「出来ない訳ではない」と呟いた。
「そういえば、ここに来る途中三人の男に襲われたが、あれは誰だ?」
「あれは最近ここら辺で強盗を働いてる通称【盗っ人三兄弟】だよ、元は【キュウスウ】で悪事を働いてたらしいが...」
途中で言葉を詰まらせたのを聞き「どうした?」とアレンは気になり先を促した。
「アイツら王国軍に手を出したんだよ、それで捕まえない代わりに毎月上納金を納めてるそうだ」
「そうか…、他に何か情報はあるか?」
「他にねぇ、最近だと妙な宗教団体が流行ってるらしい何でも教祖様が願い事を叶えてくれるらしいよ、もしかしたらお前の願いも叶えてくれるかもな!」
「教祖様が願いをね…はい、じゃあこれを貰ってく」
いつの間にやら集めていた品物をテーブルに並べる、帰りはこれを持って帰るのかと想像するだけで憂鬱になる量だった。
「で、次はいつ来るんだ?」
「次はまた来週になると思う」
「そうか、体に気を付けろよ」
最後の言葉を背に受けアレンは店を後にした。




