自分と契約2
クラップといわゆる宝探しを終えて今はテンスウにあるクラップの店に来ている。
俺が手伝った事により運べる物が増えて上機嫌だ、壊れた家具やネジ等の小さな部品、はたまた石や焼けた木材、俺にはガラクタにしか見えないがクラップにとってはお宝らしい。
クラップの店はいわゆる雑貨屋で色々な物が売っていた、俺が新生活を始めるのに欲しい物も何点か置いてある。
「クラップこれっていくらするんだ?」
「なんだ欲しいのか?」
「欲しい、これ以外にも何点か」
この言葉にクラップの商人としての血が騒いだ。
「ここにある物以外も調達可能だぜ。」
「ここにある物以外もか?」
「俺はなんでも屋ってやつでね、欲しい物を言ってくれたら調達する、あと物以外に情報も売ってるんだよ」
「情報も?」
「あぁ、残念ながら大抵の客は情報を買いに来るんだよ、俺は物を売る方が好きなんだけどねぇ」
クラップは残念そうにわざとらしく肩をすくめる。
その時、俺は期待を込めて聞いてみた。
「もしかして星について知ってる事はあるか?」
「星って?確か絵本に出てくる?」
その時のクラップの表情から察した。
ほとんどの人間がそんなものは絵本の中の話だと思っている。
俺はとてつもなく困難な道を進んでいる、そう確信を得ながらもクラップへ自分の夢について話を始めた。
「わかった、わかった、その件について情報があったら教えてやるから、暗くなる前にハラスの所へ行くぞ」
もう少し話をしたかったが、今はクラップに付いて行くしかなかった。
王国軍駐屯地、仰々しく建っている施設の門番にクラップが声をかける。
するとあっさりと話が通じ、しばらくして小太りの男が出てきた。
「ハラス、これが依頼の品だ」
「あぁ、確かに」
二人の間で取引があったらしく、品物と金を交換していた。
ひと通りのやり取りが終わった時ハラスと目が合った。
俺と目が合ったハラスは敵対心剥き出しでこう言った。
「アレン、てめぇ生きてやがったのか何しに戻ってきた」
この一言で俺は目の前の男を思い出した。




