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悪魔と契約3
「アレン兄さん!」
俺を見つけるや否やシンは俺の元へと駆け寄ってきた。
「大変です!教団の奴らがワビさんの所に来て、花火を全て奪っていきました!」
この時俺は驚きよりも先に疑問が浮かんだ
(何故今なんだ?)
「襲われた時、アニキ達が逃がしてくれたんでまだ間に合うかもしれません、助けて下さい」
シンが続けざまに発する言葉に【急がねばならない】という気持ちに支配され、思考が鈍る。
「おい、大丈夫か?」
ここまで案内してくれた男が聞いてくる。
俺はとりあえずこの男に自分の伝言を伝えた。
「ラルクに伝えてくれ、教団が花火を奪い去った、この瞬間に実行したのは意味があるかも知れないから俺はそっちへ向かうと」
シンと二人でワビの工場へ向かった。
この時の悪魔のニヤついた顔が不安を煽る。
何もかもが悪魔の思惑どうりに運んでいて、喜びを隠せないそんな顔であったから。




