13. その後どうなったと思う?
おはようございます。
最終話です。
なんとかたどり着きました。お楽しみ頂ければ幸いです。
宜しくお願いします。
アレックスの行動は早かった。
翌日、朝食の席に同席し、彬がアレックスに堕ちたことを美麗姉弟に報告した。
リーゼロッテもリュートルクも大層喜んだ。
リーゼロッテは彬の年齢での大きな決断と、女性としての復活に。
リュートルクは自分の見立てがやはり正解だったことと、親友が恋を成就させたことへの喜びに。
思惑は一つではなかったが、まだまだ幸せへの険しい道程を歩まねばならない二人を全力でバックアップすることを約束してくれた。
彬はこの報告に吹き出しそうになったが、なんとか堪えた。日本と違う異世界の明け透け感の凄さを実感した。
尚、アレックスと彬はめでたく結ばれたが、彬が異世界に帰るかどうかの審判の日までは婚約することはできない決まりがあり、異性からのアプローチは可能であった。その為アレックスは毎日ヤキモキしながら、ライバルを蹴散らす為に必死に努力し続けた。断っていた王子の側近になるのを打診し、がっつり働く算段をつけた。そうなるとリュートルクの部下ではなくなるが、変わらずリュートルクの面倒も診ることにした。親友のリュートルクを急に一人にするのが心配だったし、彬の子供をこちらに呼び寄せる手伝いをさせるためでもある。いずれ、リュートルクを支えてくれる女性が現れれば手を引くつもりだ。
彬は同居人状態であった旦那に未練はないと言ってくれたので、審判の日の後、結婚することを約束させた。念書も書いてもらった。年上の恋人の年齢を公表することが他を蹴散らす手っ取り早い方法ではあったが、それはできなかったので、慣例通り、ライバルは常に彬を口説く状態であった。万が一にでも他に彬の気持ちがいかないよう、美麗姉弟と定期的に顔を合わせて、存分に美形を堪能させ、イーノオ卿などの色気駄々漏れタイプへ彬がもっていかれるのも抑えた。自分も他から待ったの苦情が出る程、公然でも溺愛し、口説いた。もう、でろっでろに口説き、歴代の彼女達を憤慨させたほど、彬に甘い男ができあがった。「砂糖を吐く」という言葉が彬発信で流行した。
無事に審判の儀式を終え、その場で婚姻届けを記入させ、立ち会っていた王子の判をもらい、アレックスは外堀を数分で埋めた。どうやったのか彬の子供達にも連絡をとっていたらしく、すぐに二人の子供をこちらへ迎え、養子とした。子供達は母の心配をよそにすぐにアレックスに懐き、順応した。内堀もあっけなく埋まった。
そしてアレックスは彬と毎晩共に休み、毎朝ツヤツヤした状態で出仕し、ガンガン仕事をこなした。人には言えない心配をしていた彬も時が戻ったかのような若返りをみせ(事情を知らない周囲には艶が増したと思われた)、ますますアレックスに溺愛され、子供達にも喜ばれた。
数年後。
子供達が学校に入る頃にようやく彬の子供と公表され、彬が一体何歳なのか話題となったが、真実の年齢は公表されないままとなった。
尚、人格が変わったかのような溺愛夫と異世界出身の年齢不詳の妻はすぐに仲の良さで有名となり、リュートルクの見立てに間違いはないと、王国内でもリュートルクから紹介を受けたいという人間が急増し、王国初の見合い業を立ち上げ発展させたのは余談である。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
お陰様で最後まで投稿することができました。
ちなみにこのお話にさらりと出てくる王子達は第一王子と第三王子で、第三王子の話に出てくる側近がアレックスです。
第一王子は魔法が得意です。第二王子は剣術が得意です。第三王子は表向きは平凡です。第三王子の話の主人公が彬の前の召喚者です。
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