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10. 恋に年齢は関係ないけど?

こんにちは。


夏休み中に終わらせたいと思っているのですが、どうなんだろう…。3話まとめて改稿してるのですが、一個ずれると全部ずれます…。頑張ります…。


少しでも楽しんでもらえれば嬉しいです。

宜しくお願いします。




アレックスの告白は続く。


「気づかなかっただろう?毎夜部屋に送るとき、どれだけベッドに押し付けるのを我慢してたか。俺は…あきらのこと好きだよ、たとえ寝惚けて子供に間違われるくらいに…対象外で年齢が離れてても。」


そっと、彬の頬を撫でて、アレックスは彬をみつめる。


「…イーノオ卿に花を貰った時のあきらが見てられなかった。顔を真っ赤にしてなにも言えなくなってて、リューにからかわれた時みたいで、心底嫌だった。…あれから外出の誘いが山程くるようになったろう?だから毎晩飲む場を設けてわざと報告を聞く時間を作ってさ、あきらが誰かを選んでいないか、今日も誰も選ばないと分かって安心したかったからだ。」


途中の私が悪いみたいな台詞を、つい放置できず、絶対アレックスの話は終わっていないのに反論してしまう。


「や…、イーノオ卿は仕方なくない?!あの色気駄々漏れのあの顔で、廻りに人がたくさんいるのに『皆に優しくするあなたに嫉妬する』なんて口説かれたらさ?!こっちは優しい言葉なんて何年もかけられてないし、わざとだろうとあんなイケメンに恋愛対象にされたことないし!!」

「じゃあ、俺も口説く。43歳だって分かっててあきらのこと、口説く。」

「ちょっ、口説く前に年齢のこと、口にするの、なしじゃない?!」

「なしじゃない。むしろ言わないと、どれだけ俺が真剣かあきらは分かんないだろう?俺は他の奴らと違って、43歳の今のあきらが好きなんだ!」


確かに。

思わずその違いに納得する。


しかし納得はするが、現実を突きつけられ過ぎて、折角告白されたと言うのに気持ちがのらない…。まるで、本命はいるけど二番目に君が好きだよって言われてるみたいにすんっとする。


「あのさ、だけどその前にちゃんと恋愛対象として扱われないと、全くその気にならない。というか、信じられない。ほんとはうっかりウソついちゃって引っ込みつかないから、煽った責任だけとれって言うならとるけど、それにしても気分がのらない。」

「…なんだそれ。あきら、何言ってるか分かってるのか?男を煽って責任とるって、どういう意味か…」


真顔で低い声を出すアレックスが面倒になって、つい彬は被せ気味に答えてしまう。


「分かってるし。一体いくつだと思ってんの?結婚前は彼氏だって何人もいたん…」

「はぁ?!何人もって、何人だよ?!何人が彬のこと、知ってるわけ?…みんな、あきらのこと、抱いたのかよ?」


今度はアレックスが被せてくる。しかも若干キレ気味に、重低音を響かせて聞いてくる。目も据わっている。


余計なことまで口にしたことに気付き、彬は話題を変えようと半笑いになって、ソファの背に手をかけ顔を背けながら、体を上にずらして上体を起こす動きを取る。


そんな彬の背中に素早く手を回して、体を自分の方に引き寄せることで、アレックスはあきらの動きを阻止する。追求もやめる気はなさそうで、鋭い視線は微動だにしない。


「…それなら、もう遠慮しない。今から気絶するほど愛を囁いて、悶えさせて、口説き落とす。あきらが落ちたら抱き潰す。旦那だけじゃなくて、前の男達の記憶も塗り潰す。」

「はいぃ?!」

「子供はできなくてもいい。あきらがいればいい。愛してる。あきらが大切なものは、俺も大切にする。できるかはわからないけど、あきらの二人の子供も、こっちに呼ぼう?俺が父親以上に子供も大切にするから。」


アレックスがあきらの子供まで、こちらに喚んで育てるほど、真剣に考えているのを知って彬は驚いた。


「あきら、愛してる。俺を選んで?一生大切にするから。みやのあきらさん、俺と結婚してください。」


背中に廻した腕で、ガッチリ支えられながら、もう片方の手で彬の両手を握るアレックスは、彬の瞳から視線を動かさないまま、指先に口付けを落とす。


アレックスの懇願するような、それでいて情熱を灯した瞳は彬を怯ませるには十分だ。彬は何も返せず、アレックスから目も逸らせない。


「あきら?…俺のこと、少しでも好き?俺は好きだよ、愛してる。あきら。俺はあきらのこと、放っておかないよ。片時も離したくないし、傍にいたいよ。旦那さんじゃなくて、俺を選んで?」


何度も指先に口付けを送っていたアレックスは彬の両手を降ろし、彬の前髪をあげ、その額に口付けを落とす。一度、二度と落として、名前を呼びながら目尻りに、瞼に、頬にと、どんどん口付けを落としていく。


そんなアレックスに、彬は気持ちが()()()()()のを感じる。

いや、厳密に言えば違う。


アレックスの優しくて、甘いキスが気持ちよくて仕方がない。情熱的に愛を囁かれ、枯れていた自分に水が注がれたように感じる。その甘さに溺れたいと、思ってしまう。


「…アレックス…ストップ。」


名前を呼ぶと、止められたのにふにゃりとはにかんだ笑顔でアレックスが笑う。


「あきら。あきらの顔、赤くなってる。恥ずかしい?嫌じゃないんだ?…ねぇ、好きだよ。…もっと、キスしてあげる。」


アレックスは、顔中にキスを降らせる。彬の口から声が漏れると、ようやくアレックスは彬の瞳を覗きこみ、そこに熱が帯びているのを見つける。


「あきら、好きだよ。俺のこと、好きになって?俺のこと、選んで…。」


ふいに彬がびくりと体を震わせる。アレックスの手が彬の背中を上からすうっと、小鳥を撫でるかのような優しい力で撫でたからだ。

アレックスのキスにぼんやりしていた彬だが、一瞬で覚醒し、力を入れて勢いよく体をアレックスから離した。


「アレックス!ちょっと待って!落ち着いて!」

「俺は落ち着いてるよ。慌ててるのはあきらじゃないか。…続き、いや?」


彬は落ちてしまいそうな自分を叱咤し、続行しようと首筋に顔を近づけるアレックスの肩を押し留める。


「アレックス!確認させて!私が好きなのね?!」


情緒もへったくれもない彬に、残念な子を見るように目を細め、ふーっと細く息をつき、アレックスは彬の問いに答える。


「そうだよ。伝わってなかった?さっきから何度もはっきり言ってるだろう?」

「子供はいらないって、いいのね?私がアレックスよりえらい歳上で、先におばあさんになっちゃうんだけど。今なら撤回できるし、引き返せるよ!」


なおも彬は確認する。

こちらの世界では血筋を大切にするし、異世界から喚ばれた彬には血筋を残すことを求められる。

それなのに、あろうことか、自分の子供を呼び寄せようとまで言うとは。大した特技もない美人でもない彬にはにわかに信じられる話ではないのでむしろ、一回やらせてほしいと言われた方が納得してしまえると思う。


とりあえず、アレックスの気持ちが本当だとして、結婚に頷く前に、彬にはどうしても確認したいことがあった。


「わかった、わかったよアレックス。でもね、私、今は返事ができないよ。確かめたいことがあって、分かってからじゃないと無理なの。」


ようやくアレックスは彬から離れる体制をとり、情欲の収まらないままの雰囲気で、さらりとした自分の前髪をかきあげ、溜め息をつく。返事ができないと言うが、彬の気持ちはどうなのか。まだ結婚の返事ができないと受け取ったが、自分のことはちゃんと好きなのか。アレックスだって、色々と彬に確認したかった。


「…それで?彬は何を確認したいんだ?そして肝心の俺のことはどう思ってるんだ?」


アレックスはソファに座り直した彬をぎゅっと抱き寄せ、その頭をかき抱きながら尋ねる。…顔を見て答えを聞くのは、少し怖かったからだ。





お読みいただき、ありがとうございました。


次も楽しみにしていただけると嬉しいです。


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