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放課後、私は帰宅しようと、学校の下駄箱で靴をぬごうとした、そこで私は管理棟に担任から呼び出されていたのを思い出した。
なんでも詳しくは聞いていないが、金銭に関したプリントを両親に渡ししてほしいと言われたのだ。早く帰りたかった私は重い足どりで体を玄関から逆方向へ向け管理棟へ向かった。
管理棟は生徒はほぼ立ち寄らない、いや、2階3階はそれぞれ、自習室、図書室があるのだが、私が今から向かおうとしている1階には事務室しかなく生徒がいないのだ。
私は1階につき、プリントをもらい終え、これでようやく帰れるなどと思い再度下駄箱に歩いていくと廊下の途中で窓からの日差しがまるでスポットライトのようになって、一冊の手記が落ちていた。私はその記名欄に2-8と私のクラスの生徒のものであると確認すると、明日渡してあげようなどと考え持ち帰ってしまった。
その日の夜私はその手記を興味本位で読んでしまった。
以下はその全文である。