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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
最終章 捜査その10:僕は美少女姫様と異世界で刑事をする!

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第54話 最終決戦! その8: 愛ゆえの決着!!

「もう、心配していたのは此方(こなた)なのじゃぁ! わーん!」


 寝転ぶ僕に強く抱きつき、大きく泣くリーヤ。

 先ほどまで、僕は銃弾を受けた衝撃で半分気絶をしていたが、リーヤの声はしっかりと聞こえていた。


「リーヤさんが無事なら僕は大丈夫です。あ、陛下もご無事ですね」


「うむ。余もタケの機転で助かったのだ。しかし、あまり無茶をしてリリーヤ姫を泣かせるで無いぞ」


 少し顔を紅くさせている少年皇帝。

 嬉しかったのと照れくさいのが、半分というところだろう。


「タケ、無茶をしすぎるのじゃ! あんな大きな銃で撃たれたら死んでしまうのじゃ!」


 リーヤは、なおも泣きながら僕に抱きつく。


 ……あらあら、お姫様のお鼻が……


「リーヤさん、ちょっと良いですか? お鼻チンしましょうね」


 僕は身体を起こして、ポケットからティッシュペーパーを出し、リーヤに渡す。


「うん」


 リーヤは、恥ずかしそうにチーンと鼻水をふき取った。


「はい。可愛いお姫様に戻りましたね、これ以上泣いたら眼が腫れちゃいますよ。もう僕は大丈夫です。撃たれたら死んじゃうのは確かですけど、僕が防がなければリーヤさんも陛下も危なかったのですから」


「じゃってぇ! 此方なら魔法シールド張れば防げたのじゃ。陛下も同じなのじゃ!」


 ようやく泣き止んだものの、目元を真っ赤にしたリーヤ。

 その表情は、実に色っぽい。


 ……女の子の泣き顔が好きな人は多いけど、なんとなく分かる気もするよ。


「でも、2人とも気が付いていないんだから、危なかったですよ。それに僕、死ぬつもりは無かったですしね」


「そうなのかや? そういえば、タケの防弾服に穴は開いていないのじゃ!」


 僕は、リーヤや陛下に、どうやって銃撃から身を守ったかを語る。


「銃撃が来るのが分かった時から、加速モードに入っていて色々工夫したんです」


 2人を射線から逃がした時、僕の姿勢は大きく崩れていて、再度の瞬動法の使用は不可能だった。

 残る出来る事は、弾丸から少しでも身を守る事。

 おそらく.50口径以上の大きな弾が回転をし、空気を掻き分けて衝撃波を作りながら僕に迫り来る。


 僕は、盾代わりに愛銃を縦にかまえ、銃弾が来る予想着弾点に当てる。


 ……ごめんよ。死ななかったら、ちゃんと治すからね。


 そして射線に対して身体を捻り右半身になり、少しでもダメージを逃がす様にした。


 銃弾が銃に当る。

 すさまじい衝撃が僕の体内を走り、愛銃のフレームが僕の身体にめり込みつつ曲がってゆくのが分かる。

 しかし銃弾は、僕の愛銃を貫く事が出来ず、弾かれて軌道を変える。

 幸いなことに、弾丸の軌道上には誰も居ない。


 僕は、即死を免れた事に安堵し、次の行動をする。

 第2射をバトラーに撃たせない様に。

 僕は拳銃を抜いて、全弾撃った。


「なんと、無茶をするのじゃぁ。それでタケの狙撃銃が真っ二つに折れておるのじゃな」


 僕の側には、完全に九の字に折れ曲がった愛銃が転がる。


 ……ありがとうね。


 僕は、そっと愛銃を撫でた。


「防弾服の性能は、以前リーヤさんやヴェイッコさんが撃たれたときに知っていますから、弾が刺さらなければ勝ちだと思っていました。酷い打ち身はしますが、内臓破裂しなきゃ即死は無いですし」


「ね、リーヤちゃん。だから、わたくし落ち着いてって言ったのよ」


「え! マムぅ。もしかしてタケの怪我が大したことが無いのを気が付いていたのかや?」


 5号機から、しょうがないわって感じのマムの声が聞こえる。

 既に「勝敗」が付いたので、マムも安心気味だ。


「ええ。撃たれたにしては、出血が大した事もないですからね。第一、あんな大きな銃で撃たれたら、普通胴体が真っ二つになりますわ」


「口から血が出ていたのじゃぞ?」


「それは、衝撃で舌噛んじゃったからです。紛らわしくてごめんなさい。でも、リーヤさんの治療呪文で綺麗に治ったので、ありがとうございました」


 ……なるほど、リーヤさんは吐血したと勘違いしちゃったんだね。


「もー! タケが紛らわしい事するのが一番わるいのじゃー!」


 リーヤは泣き笑いしがら、ぽかぽかと僕を叩く。


「僕は、勝手にリーヤさんの前から去りませんから、安心してください」


「此方、もうタケとは絶対に離れないのじゃ! 此方が見ておらぬと何するか、分からないのじゃぁ!」


 リーヤは、ぎゅっと僕に抱きつく。


「はい。僕もリーヤさんとは離れないです」


 僕も、リーヤを抱き返した。


「そうなのじゃな。よし、帰ったら、イチャコラもっとするのじゃ! ん? そういえば、戦闘はどうなっておるのじゃ? 此方達をバトラーが撃ったのじゃろ? バトラーは?」


「向こうで倒れています。もう撃ってはこれないでしょう」


 倒れ伏したバトラーの右腕は半分千切れかけ、上半身には何かの破片がびっしりとバトルスーツに刺さっている。

 そして彼を抱き起こすデビット。


「バトラー! しっかりするのです。こんな事で死んではダメです!」


「デビット様……。坊ちゃま。私、これまででございます……」


 弱弱しく声を出す血まみれのバトラー。

 彼を前に、今までの能面を崩し、デビットは慟哭した。


「だ、誰かぁ! 頼みます! バトラーを助けてください!」

「もう、タケ殿は無茶ばかりするのじゃ! 加速モードは命を削るのに、更に瞬動法まで重ねるは、銃を盾にして重機関銃弾クラスを防ぐとは!」


 タケくん、リーヤちゃんを守る為には、どんな事もしちゃうでしょうね。

 愛は偉大なのです!


「じゃから、サブタイトルが『愛ゆえ』なのじゃな? そうか、デビットとバトラーの関係にも兼ねているのじゃな」


 はい、そういう事です。

 続きは明日をお楽しみに!


「そういえば、今日で決着付かなかったのじゃ! 作者殿、頑張って書かねば終わらぬぞ! 『完』の文字を打ちたくないのは、ワシも分かるのじゃがな。では、ブックマーク等応援をよろしくなのじゃ!」

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