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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
最終章 捜査その10:僕は美少女姫様と異世界で刑事をする!

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第17話 魔神将は、正々堂々と宣戦布告をする!

「ソフィア君、もし、もしもだよ。私を止める人が居るのなら、お人好しで優秀な君達だと思うんだ。だから、その日までは私に仕えて欲しい」


「え! デビット様はわたくしの正体を知っていらっしゃるのですか?」


 デビットはなんでもない風に、わたくし(ソフィア)が敵方の人間だと言う。


「いいえ、女帝様と君の関係からなんとなくね。私を殺したら簡単なのに、何もしない君にバトラー共々不思議だったんだ。今度、姫を外、アメリカの研究施設に連れて行く予定なんだ。そこで正々堂々と君達、辺境伯やタケシと闘いたいね。私が勝ったら何の問題もなし。もし私が負けても、君達なら世界を混乱から救ってくれるだろうしね」


 デビットはわたくし、いやワシの正体を知っててなお、普段どおりの態度だ。


「分かりましたわ。では、わたくしは姫様の元へと参ります。今後はデビット様には近付きませんわ。正々堂々ですものね」


「うーん、君が居なくなると職場に華が無くなるんだけどね。しょうがないか。さて女帝様、これで良いですか?」


「そうじゃな。我が姪たる娘よ、わらわは其方(そなた)が色々動いているのを見て面白いのじゃ。今後もわらわを楽しましてたもれ!」


「ええ、伯母上。わたくし、魔神将(アークデーモン)チエは正々堂々と闘うのじゃ! では、皆さま。よろしゅうに」


 わたくしは華麗に礼をして、その場から去った。


「さて、これは母様(かあさま)とますます相談なのじゃ。敵は、とても手ごわいのじゃ!」


  ◆ ◇ ◆ ◇


「デビット様、宜しいのですか? 今から私が彼女を『対処』します!」


「いや。残念ながら彼女を倒すのは、我々では無理だよ。女帝様でなんとかかな? 彼女こそ、君が異世界で戦ったときに戦闘ヘリの攻撃を防ぎきった魔神、日本や世界を救った『異界の女神』様さ。先ほどの名乗り上げで、はっきり分かったよ」


 チエの「対処」に向かおうとするバトラーを止めるデビット。


「な、なんと! 彼女がそうでしたか。では、確かに私では無理です。でも、これで彼女が船内で暴れるのは辞めさせた形にはなりましたね」


「ええ、釘を打っておいた訳です。もちろん完全に正々堂々になるなんて彼女も思っていないでしょうけれども、向こうも私達を暗殺しに来る事は絶対に無いでしょう。私の話にも涙をこぼしていましたし」


「あの娘は魔神(デーモン)にしては感情が甘すぎなのじゃ。わらわを上手く追い詰めた妹の娘とも思えぬ。あのお人好しで、よくここまで生き残ったのじゃ。じゃが、並みの魔神将よりは圧倒的に力持ち。病み上がりのわらわでは正直闘いたくは無いのじゃ。そういう意味で今回のデビット殿の『策』は成功じゃな。実にチエを含めて其方達を見ておると、わらわは楽しいのじゃ」


 機嫌良さそうにブランデーを呑む魔神女帝。


「さて、私達も楽しみましょう!」


 デビットは舞台俳優のように天を仰いだ。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「今晩は暇なのじゃぁ!」


 わたくし、リーヤはベットの上で行儀悪くごろごろする。

 今晩に限って面白い番組が地上波、衛星放送でも無い。

 ネット配信も見飽きてしまった。


「対戦ゲームは回線を繋げないし、暇なのじゃぁぁ!」


 ネット対戦をするゲームだとチャットで外部と連絡が出来る。

 それでは通信機を取り上げた意味が無いと、わたくしにはネットにつなげるゲーム端末は一切渡してくれない。

 精々、昔ながらの携帯ゲームくらいなのだ。


「夜分遅くすいません。ソフィアです。入室して宜しいですか?」


「はい、どうぞなのじゃ!」


 珍しい時間に、ソフィアがわたくしに部屋に入ってきた。


「どうしたのじゃ、ソフィア殿? こんな夜更けに?」


「わたくし、正体がバレて追い出されてしまいましたの」


 ソフィアは、意味不明な事を言う。


「正体とはナニなのじゃ? ソフィア殿はソフィア殿じゃろ?」


「魔神女帝殿、いえ、伯母上に見抜かれてしまいましたのじゃ!」


 そう言ってソフィアは、どろんと姿を変えた。

 見慣れた東欧系の幼女に。


「あ! ソフィア殿は、チエ殿だったのかや!」


「うむ、そうなのじゃ! 今まで黙っておいてごめんなのじゃ!」


 わたくしは、懐かしさと嬉しさで幼女形体のチエに思わず飛びついた。


「ヨシヨシなのじゃ。とりあえず暫く、ワシはリーヤ殿と行動を共にするのじゃ。近日中にリーヤ殿はアメリカの研究室へと連れて行かれるのじゃ。その時が対決の時なのじゃ!」


「チエ殿は、こんなに小さかったのかや? 此方、大きくなったのもあるのかや? チエ殿、可愛いのじゃぁ! 今晩は添い寝するのじゃぁ!」


 わたくしは、チエを抱えてベットへ連れ込んだ。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「どおりでタケと夢で話せたり、此方の写真がタケに到着したのじゃ。しかし、どうしてチエ殿は潜入捜査などしておったのじゃ?」


「今回の事件の裏にはデビットが居るのが確定した時点で、分身をデビットの元へと送ったのじゃ。何か大きな事をする気配もあったのじゃし」


 わたくし、リーヤは小さな魔神チエを抱っこして寝ている。

 とても温かくて良い匂いがする柔らかい幼女が、わたくしの腕の中にいるのだ。


「しかしデビットにも『正義』があったのじゃな?」


「そうなのじゃ。じゃから、ワシも困ったのじゃ」


 わたくしは、チエからデビットの過去を聞いた。

 同情も出来る事情に涙したが、それでもデビットはわたくしとタケを切り離した敵なのだ。


「あ、そういえばチエ殿はどうして逃げないのじゃ? 此方を連れて行く事も可能じゃろ?」


「伯母上がテレポートブロックをしておるのじゃ。飛行して逃げるのも不可能では無いのじゃが、敵が襲う気配も無いのなら、様子見をするのじゃ。この部屋は結界で守って居るから、伯母上以外には手出しできないのじゃ!」


 チエが言うには、魔神女帝は現在の状況を楽しんでいて、チエやわたくしを害するつもりは無いらしい。

 なら、しばらくは様子見するのも良いという考えらしい。


「また近日中にタケ殿と夢で会えるようにするのじゃ。じゃから辛抱するのじゃぞ、リーヤ殿!」


「はいなのじゃ! 此方、チエ殿が一緒なら安心なのじゃ!」


 わたくしは、安心して眠りについたのだった。

「タケ殿の苦労が分かったのじゃ。リーヤ殿は寝相がとても悪いのじゃ! ワシ、何回も蹴られたのじゃぁ!」


 チエちゃん、お疲れ様です。

 堂々とリーヤちゃんと話せる様になりましたが、今後が大変ですね。


「まあ、成る様になるのじゃ! さて、ワシ頑張るのじゃ!」


 では、次はタケ君のパートです。

 明日の更新をお楽しみに!

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