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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
「戦隊ヒロインのこよみさんは、いつもごはんを邪魔される」など4作品合同コラボ作品 「チエちゃん、ご乱心。異世界でスマ○ラ大決戦!」

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第1話 戦乙女は平行世界へと落ちてゆく。

 今回、「こよみさん」作者のサンボン様のご好意により、新たなコラボ作品が完成しました。


 サンボン様の作品は以下


「戦隊ヒロインのこよみさんは、いつもごはんを邪魔される! ~君の想いが、料理が、ウチを強くする~」

 https://ncode.syosetu.com/n0206gj/


 キネティックノベル大賞『佳作』受賞作品です。


 基本シナリオは、サンボン様。

 私は、チエちゃん、リーヤちゃん、メイちゃんサイドの話を書きました。


「ワシ、サンボン殿のところで頑張ったのじゃ!」


 チエちゃんが頑張るということは、大抵周囲が巻き込まれて困る案件なんですけど?


「でも、ワシ基本的に周囲を幸せにしておるのじゃ。不幸な人ができるのはイヤなのじゃ!」


 まあ、今回もメイちゃんを助けてあげたし、最終的にチエちゃん以外は幸せになった(はず)だからいいかな?


「ワシ、母様(かあさま)に酷く怒られたのじゃぁ。怖かったのじゃぁ」


 マユ母さんなら怒るでしょうね、周囲にご迷惑掛けた訳だし。


「もうこんな面倒くさいことはしないのじゃぁ! 後始末は大変じゃったのじゃぁ!」


 とまあ、チエちゃん反省しているので、本編に入りたいと思います。

 では、まずメイちゃんの物語からスタートです!

 以下、完結済みです!

 「戦乙女はお兄ちゃんが大好き」

  https://ncode.syosetu.com/n1469gq/


「やぁー!」


 わたし、秋月 芽衣(あきづき めい)は、今日も対異界災害対策局(テルミナス)の一員、バルキリーちゃんとしてお母さんやお兄ちゃん、ラーラちゃんと一緒に、異世界から迫り来るレギーオと戦っている。


「く、流石はガンダルヴァやカルラを退けた者達だ。しかし、28部衆最強のクンビーラ様には適うまい!」


 妙に自信満々のクンビーラとやら。

 しかし、配下のレギーオは全滅、そして本人もわたし達4人に囲まれていて、絶体絶命なの。

 更に本人、カルラよりも細身で大して動きも良くない。

 戦い方からして、アイテムを多用するタイプっぽい。


 ……どーして、コイツ程度がガンダルヴァと同格なんだろー? コネとかかな?


「ここで投降なさるなら命は助けますが、引けないというのなら……」


 お母さんは、冷たい視線でしゃがみ込んでしまったクンビーラを睨む。


「はやく、とうこうするの!」


 ラーラちゃんも短剣をクンビーラに向けて叫ぶ。


「し、仕方がありません。では、我と共に奈落へと参りましょう!」


 クンビーラは、突然胸から黒い球体を取り出し、地面へと叩き付けた。


「あ、皆。急いで離れて!」


「もう遅いのだ! 我と共に永遠に落ちてゆこうぞ!」


 割れた球体から漆黒の何かが広がる。


「きゃ!」

「メイ!」

「めい!」

「おかーさん、おにーちゃん、ラーラちゃん!」


 わたし達とクンビーラは、漆黒に何かに飲み込まれてしまった。

 そして、どこかに急速に落ちるような感覚に、わたしの意識は遠のいた。


  ◆ ◇ ◆ ◇


「メイ! 大丈夫」

「めい、おきるの!」

「おい、しっかりしろ!」


 わたし(メイ)は、皆の声で眼を開く。


「あれ、わたし? どーしていたんだったっけ?」


「起きたのね、メイ。貴方が最後まで起きないから心配したわ。こういう状態なの」


  わたしは、川沿いにある公園のベンチで寝かされていたのを起きだして周囲を見た。


 ……あれ? いつのまに変身解除したっけ?


 すぐ目の前、川の向こう側に東京スカイツリーが立派な姿を示している。


「あれ、ここ東京? スカイツリーだよね。いつのまに、わたし達移動したの?」


「ああ、東京には間違いない。ただ、俺達の知る東京じゃないんだ」


 お兄ちゃんは、困った顔をして私に目の前を指差した。


「え! 猫耳の人がいるの! それに、狼のマスク被ったりしていない、あの人!」


 ラーラちゃんの同類とか、狼顔の人、あと良く見たら耳が尖っていたりする人もいて、彼らは集団で行動している。


「向こうに見えますのが東京スカイツリーです。高さ634m、都内の電波状況改善のための電波塔として作られましたが、内部や周辺は一大観光施設になっています」


 ガイドさんが、猫耳の人たちへ向けて案内をしている。

 日本語の後、聞いた事も無い言葉で、更に何か話している。


「え、どういう事なの?」


「わたくしも詳しくは分からないの。わたくしが一番最初に気が付いて、ちょうど公園の芝生の上に皆居たから、ここまで引っ張ってきたのよ」


 お母さんは、右手を頬に当てて困ったわという表情。


「あ、本部に連絡したの? ここなら本部から遠くないよね」


「それがね、スマホの電波が入らないの」


「えー!!」


 スカイツリーって携帯電話の基地局も兼ねているって聞いている。

 それに都内のど真ん中で通信障害なんてあったら周囲の人は大慌てしているはず。


 ……あの人はスマホでSNS見ているよね。じゃあ、一体?


「ああ、俺の端末も同じなんだ」


 ……どう見てもファンタジー世界の人が居る、都内で携帯電波が掴めない。おかしーよね。


「それで、たまたま公園内に有った電話ボックスから本部へ電話してみたんだけど、その番号は使用されていませんって言われたの」


「つまり?」


 わたしの脳内では、ある程度の答えは出ている。

 なぜなら目の前のラーラちゃんが、証拠だ。


「おかーさん。もしかして、ここは異世界っていうか、平行世界?」


「かもしれないわ。どうやら紙幣や硬貨は同じみたいだから、今持っている現金が有る間は大丈夫だけど、カード決済は無理だったしどうしましょう?」


 わたし達は、クンビーラの最後っ屁、あの黒い何かによって異世界へと転送されたらしい。

 たぶん本来は緊急避難アイテムだったのだろうけど、座標指定無しに使ってランダムワープしたんだろう。


 ……これは詰んだのかも。わたし、平行世界で路上生活になって終わっちゃうの!? もう、カナエちゃんやおとーさん、ししょーにも会えないの!


 わたし達が顔を突き合わせて困っていた時、幼女の声が聞こえた。


「秋月家の皆、無事の様じゃな。変な異空間なぞに落ちもせず、家族揃っておって良かったのじゃ! もう安心せい! ワシがなんとかするのじゃ!」


 そこには、妙に古風で偉そうにしゃべる、ドヤ顔でまっ平らな胸を張る8歳くらいで黒髪をポニーにした幼女が居た。


「我が名は、岡本チエ。またの名を魔神将(アークデーモン)チエ。メイ殿達を助ける者なのじゃ!!」


 わたし達は、あまりの意味不明さに言葉が出なかった。


「と、まあワシは辻褄合わせに頑張ったのじゃ! ちょうどメイ殿達が異空間にバラバラに落ちそうなのを回収して、安全な場所に転移させたのじゃ!」


 無理やりメイちゃん達を巻き込んだのかと思ったら、ちゃんと助けていたんですね」


「ワシ、少々の迷惑は掛けるが、基本人助け優先なのじゃ! これで、上手く別世界からメイ殿を呼べたのじゃ!」


 もちろん無事に話が終わったら帰してあげるんですよね?


「当たり前なのじゃ。作者殿の頭からメイ殿の世界の正確な座標を取り出して、ここ経由で送るのじゃ! ここは、ワシの世界からも直通ラインがあるのじゃが、他の方法で世界を飛び越えるのはワシでも難しいのじゃ!」


 では、後は宜しくね、チエちゃん。


「まかせておけ、なのじゃ! では、次は岡本家のパートなのじゃ!」

 では、12時更新をお楽しみに。

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