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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
第7章 捜査その7:怪盗紳士「アローペークス」登場!

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第1話 新米騎士爵は、暇をしている。

 新たな事件がタケとリーヤを待っています。

 では、久方ぶりに真面目(?)な科学捜査の始まりです。


「おたのしみになのじゃ!」

挿絵(By みてみん)

イラスト:池原阿修羅さま

「ここが狭いですねぇ」


「ちょっと痛いのじゃ! 無理やり突っ込んではダメなのじゃ!」


「やっぱり無理しちゃダメですねぇ。今度は方向を変えて入れてみましょうか?」


 僕とリーヤは、「とある」行為を僕のポータムの自室で行っている。


「いきなり高度なのに挑戦するのは無理だったんですよ」


「でも、此方(こなた)は、これが気に入ったのじゃ!」


「では、頑張ってみますか!」

「おうなのじゃ!」


 そんな時、急に鍵を掛けていた筈のドアを蹴破るような勢いで開けてマムが飛び込んできた。


「貴方達、何をやっているんですかぁ!!!!」


「「はい?」」


 僕達は思わずハモって、マムに向けて首を傾げた。


「だって、さっきから聞いていましたら、何をやって……あれ?」


 マムは僕達の手元を見て、あんぐりと口を開いた。


「あれ? って僕達は、プラモデルを作っていただけですけど? 2人とも待機時間ですから、別に何の問題もないはずですが?」


「そうなのじゃ? マムはどうして此方人等(こちとら)が仲良くやっていたのを邪魔しに来たのじゃ?」


「ええ、それも施錠を解除してまでって? 不法侵入ですよ。一体どうしたのですか、マム?」


 僕は顔を真っ赤にしてぐぬぬという表情をしているマムに聞く。


「……だ、だってぇ。タケ達が紛らわしい事言うのが悪いんですぅ!」


 マム、少し言いよどむも、逆切れして僕達に怒鳴る。


「何が紛らわしいって……あ! そういう事ですか。マムぅ、僕に『そんな』度胸あるはずないじゃないですか?」


「何が度胸があるのじゃな?」


 僕はマムが「(性交渉)」と勘違いしたかまでは気が付いたが、リーヤは気が付かない。


 ……これ、リーヤさんに気づけというのも酷な話だよね。確かに『狭い』とか『無理やりで痛い』とか聞こえ方によっては、エッチに聞こえるかもね。


「えーっとですね、リーヤさん」


 僕はリーヤの少しとんがった耳に口を近づけ、こしょこしょと話す。


「え! 此方、それは恥ずかしいのじゃぁぁ!」


 リーヤの顔は真っ赤になり、蒸気すら上げそうになる。


「という事で、マム。僕達は一切そういう事は、今のところありませんので、御安心下さいませ。これでも僕は自制心強いんですからね」


 僕はリーヤの真似をして胸を張ってドヤ顔で「やらない」宣言をマムにした。


「……ご、ごめんなさい。わたくし、恥ずかしい事に勘違いしてしまいましたの。で、一体どうして紛らわしい会話になったのですか?」


 マムも顔やエルフ耳を真っ赤にして、こちらも蒸気を上げそうな勢いだ。


「それはですね。リーヤさんが初心者なのに、いきなり難しいモデルに挑戦してしまったからなのです」


 僕とリーヤが作業をしている机の上には、小さなプラモの部品が山となって積み上がっている。

 そのうち、一部完成した部品は、赤い透明パーツがパールホワイトの装甲に隠されている。


「じゃってぇ! お台場で実物大モデルを見たのがカッコよかったのじゃ! どうせ組むのなら一番すごいのが良いのじゃ!」


「なら、どうしてRG(リアルグレード)じゃなくて、PG(パーフェクトグレード)にしなかったのですか? あちらは大きい分組み立ては楽ですよ。まあお値段は少し高いですけどねぇ」


 ……そりゃ、フルアーマー+LEDユニットとPG全部買ったら3万円越えますからねぇ。


「じゃって、将来RGシナンジュとHGネオ・ジオング買って並べて飾りたかったんじゃぁ!」


 リーヤは両腕を広げて、どーんと大きなプラモデルを買うイメージを提示した。


 ……その気持ちは分かりますよ、リーヤさん。確かSWの俳優さんも来日して秋葉原でネオ・ジオング買ったそうだし。僕も一時期、ミィーティアユニット2つ買って、『打撃(ストライク)自由(フリーダム)』と『無限(インフィニィティ)正義(ジャスティス)』で並べてみたかったし。


「えーっと、わたくしには分からないのですが、つまりそのお人形(プラモデル)を組み立てていたという事ですか?」


「ええ、ざっと言うとそういう事です」


 マムは、どうしてそうなるのか分からないって顔をしていた。


「でも、態々(わざわざ)僕の自室に連絡もなしに来たという事は、何か話でもあったのでは無いですか、マム?」


 電話の一本でも、メールででも連絡すれば問題の無いのに、直接話をしにきたという事は、何か僕に重要な用事でもあったのだろう。


「……そうねぇ。ちょうどリーヤも居ることだし、話しましょうか? その前にデバガメしているギーゼラ、ヴェイッコ、キャロリン、フォルちゃん。出ていらっしゃいな? チエ様もよ!」


「え? チエさんは居そうな気がしていましたが、他の皆もですか!」

「此方、それは恥ずかしいのじゃぁ!」


 僕達が恥ずかしがる様子を前に、影の中からバツが悪そうな顔を出した捜査室の面々と、どーんと虚空にドアを開けてHDカメラを前に出てくるチエが居た。


「もー、僕たちを静かに見守ってくださいよぉ!!」


「ごめんでござるぅ」

「アタイもごめん」

「ワタクシ、嫉妬しちゃいますぅ」

「タケお兄さん、リーヤ御姉様ごめんなさいですぅ」


 捜査室の皆は、まあ良い。

 マムが僕の自室で叫んでいたら、気になって覗きにに来るのは理解できる。


「じゃって、ワシはこれが愉しみで生きているのじゃからな!」


 しかし、わざわざ分身体を異世界にまでに派遣してHDカメラを準備しているチエには困ったものだ。


「これからも、ちょくちょくデバガメするのじゃ! まあ、困ったら助けるのもするのじゃが、基本は自ら頑張るのじゃぞ」


 覗き行為を、イイ話風にして誤魔化すチエ。


「もー、勘弁してぇ」

「此方、はずかしいのじゃぁぁぁ!!」


 毎度のお約束として、ポータムは異界技術捜査室に僕とリーヤの叫び声が響いた。

 どっと、おはらい。

「ワシ、今後とも『あとがき』には常駐するし、本編も時々は顔を出すのじゃ!」


 チエちゃん、一体何体の分身作っているんですか?


「それは乙女のヒミツなのじゃ! 正直、異空間バブル作って撮影するくらいなら1/100もパワー使わぬのじゃ。他にも潜入工作やら研究作業、アニメ視聴に読書などなど、分身体は大活躍なのじゃ!」


 どうやら分身体に色々やらせて時間を活用していらっしゃるようです。

 なんか潜入とか気になる発言もありますが?


「それも乙女のヒミツなのじゃ! まあ、作者殿は頑張って物語を進めるのじゃ! ワシは、それを元に動くだけなのじゃ」


 はいはい、了解です。

 では、これ以降再び毎日更新に戻ります。

 第七章も宜しく御願い致します。


「ブックマーク、評価、感想、レビューはワシも作者殿も大好物なのじゃ! 是非ともこれを読んでおる皆の衆、頼むのじゃ。では、また明日なのじゃぁ!」


 あーん、また全部言われちゃったよぉ


挿絵(By みてみん)

イラスト;神谷将人さま


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