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僕は異世界で美幼女姫様と刑事をする。〜異世界における科学捜査の手法について〜  作者: GOM
第6章 捜査その6:日本ドタバタ観光編

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第53話 美幼女は、深夜のガールズトークを楽しむ。

「そうなの、それでリーヤちゃんは年齢の割に成長が遅いのね」


「20年程ロスしたのが、今となればもったいなかったのじゃ!」


「へぇー! 寿命が長くても困ることってあるんだね、おねーちゃん」


 今は夜23時過ぎ、枕元に飲みものを置いて女3人で(かしま)しいガールズトークが行われている。

 わたくしはお母様と義妹(カナ)に、自分の成長が遅れていることを魔族の平均的成長速度及び寿命込みで語った。


「じゃあ、ちょっと答えにくいこと聞いちゃうけど良い?」

「何なのじゃ? お母様には何でも答えるのじゃ!」


 わたくしにお母様は、少し真面目な顔で聞いてくる。

 もちろんわたくしは、即答で許可を出す。


「月のものとか日本語ではいうけど、分かるかな、リーヤちゃん? 月経の事なんだけど……」


「あ、あれじゃな。ヒト族の女性は毎月ある排卵期のことじゃな。此方人等(こちとら)、魔族種は長寿ゆえにヒト族とは違い、繫殖期というものがあり、その時にのみ排卵が行われると、キャロリンと向こうのお母様に教えてもらったのじゃ!」


 魔族種は1000年程の寿命を持つが故、繁殖期以外はまず妊娠をしない。

 そして繁殖期であろうとも「行為」に到れども妊娠するとは限らない。

 魔族種は、ヒト族よりも妊娠率は低く、遺伝的相性・魔力相性も大きく関係すると、レーシャ御姉様に聞いた。


 ……長寿ゆえに多産では無いのじゃ。そういう意味ではクラーラ()は、よく生まれてきてくれたのじゃ!


「なるほどね。じゃあ、エルフとか他の長命種もそうかしら?」


「エルフには繁殖期があるそうじゃが、ドワーフはヒト族の倍くらいの寿命じゃから妊娠しにくいのじゃが、繁殖期は決まっておらぬと聞いておる。獣人族やオーク種等は寿命がヒト族と大変わりせず、ヒト族よりも多産と聞いたのじゃ!」


「へー! おねーちゃん、よく勉強したんだ!」


 ……カーチャ(エカテリーナ)お母様やキャロに教えてもろうたとおりに答えたら、カナが褒めてくれたのじゃ! 此方、タケに褒めて欲しかったし、タケの子供が欲しかったからキャロ達に一杯聞いたのじゃ!


「実は此方、タケと結ばれて、タケの子供を早く欲しいのじゃ! じゃが、この身はまだまだ月のものが訪れておらぬのじゃ! 実は、焦って先日タケを誘う形で襲ってみたのじゃが、タケは辛抱したのじゃ」


 わたくしは、まだふくらみが小さく薄い胸をかき抱いて、愚痴った。


「あら、リーヤちゃんてば大胆なのね。でも正直、臆病で小心草食系のタケシなら、リーヤちゃんが大事なのもあって無理やり襲うなんて事は絶対にしないわ」


 お母様は呆れ顔で、わたくしのしてしまった行為をあっけらかんと流す。


「おねーちゃん、だいたーん! そうか、お兄ちゃんロリ嗜好じゃないんだぁ」


 カナも呆れ顔だ。


 ……なんじゃ、そのロリ嗜好とは?


「まあ、これ以降は神様にお任せしましょう。大丈夫、わたしはタケシとリーヤちゃんの子供が生まれるまで、そして大きくなるまで長生きするから! あら、また泣いちゃうの、リーヤちゃん」


 お母様はそう言って、わたくしの頭をなでつつ、頬を伝う涙をティッシュペーパーで(ぬぐ)ってくれた。


「お母様ぁ!」


 わたしの眼から(こぼ)れる涙は、なかなか止まらない。

 お母様にタケとの子供を望まれた嬉しさからだ。


「おねーちゃん、もう泣かないで。だいじょーぶだよ、わたしもいるからね。なーんか、わたし予感するんだ。案外、早いうちに上手く行きそうって。リーヤちゃん、身長とか最近伸びているの?」


 カナは、お母様の手に重ねてわたくしの頭を撫でてくれた。


「そ、そういえば半年前までは身長がさっぱり延びなかったのじゃが、ここ2ヶ月で1cm身長が伸びたのじゃ!」


 わたくしは、すっかりここ最近身長が伸び始めてていた事の報告を忘れていた。

 タケのおかげで、お父様やお母様と仲良くなれた、あの誘拐事件以降すこしづつだが、わたくしの身体は再び成長を始めている。

 なので、ちょっぴり体重もお胸も成長をしていた。


 ……まだブラサイズはAAクラスじゃから、ジュニアのソフトブラじゃがな。しかし、地球製の下着を着だしたら、もう帝国製のは着れぬのじゃ!!


 タケが来る少し前くらいから、わたくしは下着を地球製に変更した。

 その時の、とある事件がきっかけで地球製の下着をマム、ギーゼラと一緒に身に着けて以降、捜査室内女性では、既に地球製下着の愛用者だったフォルと地球人のキャロを含めてこっそりと地球製下着の品評会が行われているのだ。


「そうねぇ。地球人なら確か体重が43kgを越えたら月経が始まると言われているの。その時は地球というか日本製の対象商品が良いから使ったらいいわ。特にウチの市内製品は良いわよ!」


「また、おかーさんの市内製品アピールが始まったよぉ」


「分かったのじゃ! まだしばらくは要らぬと思うのじゃが、必要になったら向こうの地球人向けドラッグストアーで買うのじゃ!」


 ……確か、此方のたいじゅーは、まだ30kg台半ばじゃ。もっと沢山食べて成長するのじゃ!


 わたくしは、限界突破(スーパーモード)の際の自分の姿をイメージした。


 ……いつかは、ああなるのじゃ! 絶対、タケが若いうちにあの姿になるのじゃ!


 わたくしは、タケのお似合いのお嫁さんになる素晴らしい未来を夢見た。



「さて、リーヤちゃんの事は色々聞いたから、今度はタケシの小さい頃の話をしてあげるわ。たぶんカナは知らない話と思うの」


 お母様、今度は最初の話どおり、タケが幼い頃の話をし始める。


「此方、楽しみなのじゃ! タケは昔から今見たいじゃったのかや?」

「わたしが知るおにーちゃんは、昔から今と変わらない気がするの」


 まだまだガールズトークは続く。

「リーヤ殿、すっかりお母様やカナ殿に愛されておるのじゃ。実にめでたいのじゃ!」


 そうですね。

 それもこれも、リーヤちゃんが素直で優しくて泣き虫な女の子だからかな?

 強がって見せても、中身は無垢な幼子のまま。

 周囲の人は、リーヤちゃんを愛さずには居られないのでしょう。


「うむ。ワシがもろうた事が無いファンアートを、池原阿修羅殿や神谷将人殿から沢山貰っておるくらいじゃからな。ある意味羨ましいのじゃ!」


 そこはそれ、前作の頃からチエちゃんも人気あったよ!


「ワシを無理に褒めぬでよいわい。すべては、今作でのリーヤ殿にかかっておるのじゃからな」


 まあ、タケくんも良い子なんですけどね。


 そうそう初潮時の平均体重については、関係論文から引用しています。

 科学・医学系では出来うる限り、最新のデータを参照するのが作者ですので。

 あと、ウチの市内にユ○チャー○の本社あったりします。


 では、明日の更新をお楽しみに。

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