第39回配信「魚運都市」
「ラジオの前の皆様、こんにちは
さちです。」
「・・・・・・ノワよ。」
「さて、本日もウィッカラジオの配信やって行きたいと思います。」
「・・・・・・今回も、よろしく。」
「なお、本日私達がいるのは魚運都市マッカールとなっております。」
「前回放送した、暖海の港町と、帝都を結ぶ、街道途中にある、街ね。」
「そのあたりの詳しい事は放送の中でおいおい説明していきましょう。」
「さて、それじゃあ予定より間が空いてしまったし、手早く初めて行きましょうか?」
「分かりました
ウィッカラジオ、本日の放送もスタートですっ。」
「改めましてこんにちは、ウィッカラジオです
本日は魚運都市マッカールよりの放送となっております。」
「まずは、いつも通りに、現地紹介から。」
「はい。ここ魚運都市マッカールはオープニングでも説明した通りに
暖海の港町と帝都の間に位置する街です。」
「それらを結ぶ、街道は・・・・・・港から、鮮魚を運ぶために、整備された、街道ね。」
「魚を運ぶためだけに街道を整備って、よっぽど帝都の方は魚好きなんでしょうか?」
「厳密には、陸揚げされた海産物、交易品として入って来た品々、海路でやって来た商人・・・・・・
様々な物資や人材を運ぶ、そんな役割を担っているわ。」
「なるほど、たしかにどこの港町も人や物の行き来が激しかったですから
それを直接帝都に送れるのは重要なんですね。」
「ただ、港町から、帝都まで、それなりの距離があるから
休憩等を出来る、中継地点として、この街が、作られたわけ。」
「たしかに港からここまで結構ありましたからね。」
「特に、鮮度が命の、海産物は、素早く運ぶ必要があるから、馬の乗換え等、出来る場所が必要だったわけね。」
「そう言う感じで様々な必要性から生まれたのがこの街です
なのでどちらかと言えば機能性が重視されている街ですね。」
「そうね・・・・・・性質上、観光や、土産物の類は、ないと言ってもいいわ。」
「大通りには宿や食事どころが多かったですね。」
「早朝に、漁から帰って来た船から、帝都へ輸送する品を受け取って、即出発するから
ここを通るのは、大体日が昇ってしばらくしてから、ちょうど朝食時と被るから、ここで済ませる人が、多いみたい。」
「それで食事どころが多いのですね。」
「そうでなくても、食事どころは、旅の疲れを取るのに、ちょうど良いから、使う人が多いわ。」
「私達も街が近いなら野外で作るよりも、多少遅くなっても街でしっかりしたものを食べることを優先しますからね。」
「携帯食料は、どうしても味が落ちるから、仕方ない。」
「そんな街ですが、意外と魚料理って見なかったですよね?」
「魚は、あくまで帝都に運ぶ用で、ここで卸す事は、滅多にない。」
「ふむふむ。」
「だから、この街で、供されているのは・・・・・・この街で、採れた食材。」
「はいっ、この街では何が採れるのでしょう?」
「主食となる麦類、放牧している牛の肉やミルク等ね・・・・・・。」
「つまりノワさんがお昼に食べてた小麦で作った麺にクリームソースを絡めたような奴ですね。」
「そう言う事ね、湯がいた麺を、冷やしたソースに絡めて、冷ますのは、滅多に見なかったけど
なかなかに美味しかったわ。」
「麺料理ってラーメンとかパスタとか、温かいもののイメージが強いですからね。」
「茹でると言う、行程上、どうしても、そのまま出す事が、多い気がするわ。」
「ちなみに私はパンとスープ、ついでに小さめのお肉でした。」
「さて、食事事情はこれぐらいにして・・・・・・他に、あるかな?」
「うーん、美味しそうなスイーツの類を食べ損ねたぐらいじゃないでしょうか?」
「甘味を置いている、店も、多かったけど・・・・・・
資金繰りを、考えると、不要な出費は、控えるべきだったから。」
「現地の美味しい物を食べて感想を言うのは番組としての必要経費だと思います。」
「さちが、ちゃんと、食レポを、出来るようになったら、考えるわ。」
「えぇ、善処します・・・・・・。」
「じゃあ、これぐらいで、現地紹介は、おしまい。」
「・・・・・・さて、時間が余ったわ。」
「どうしましょうか? 相変わらずお便りは来てません。」
「・・・・・・さち、こう言う時、何か良い、無駄知識は、ないの?」
「無駄って何ですか、無駄って!?」
「偏ってる上に、一般常識とも離れてて、使えない・・・・・・無駄知識と、形容するのが、妥当だと、思ったけど。」
「えぇ、ちょっと酷すぎませんかね?
たしかに偏ってるのは否定出来ませんが・・・・・・。」
「じゃあ、何か、こう言う時に、使える意見を、出して?」
「分かりました、そうですね・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「う、うーん・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「あっ、そうです。せっかくメインパーソナリティーが女性二人なんですからこう言う時の定番行きましょう。」
「定番って、何?」
「恋ばなです。」
「恋ばな・・・・・・。」
「えぇ、そうです。」
「・・・・・・って何?」
「えぇ、知らないんですか?
好みの異性について語り合ったりするんです。誰かの家に泊まる時とかの話題の定番ですよ。」
「好みの異性・・・・・・
そもそも、異性の知り合いが、ほとんどいない。」
「えぇ。そ、そうですね、例えば冒険者酒場に来てた人とかでこの人はタイプだとかないですか?」
「それは・・・・・・。」
「はい、誰でしょう?」
「・・・・・・個人名を出すのは、不特定多数が視聴する、放送として、好ましくない。」
「・・・・・・。」
「そもそも、交友関係に、優劣を付けるのは、基準が、よく分からない・・・・・・。」
「ノワさん、好きな人とかいなかったんですか?」
「そう言う、さちは、いたの?」
「・・・・・・。」
「どう・・・・・・?」
「冷静に考えると男性の知り合いって少ないですし
友達関係ならありますけど恋愛感情は全くなかったですね。」
「それじゃあ、話にならないんじゃ、ないかしら?」
「そうですね・・・・・・
あっ、でもこの前読んだ学園ラブコメディに出てた友人のお兄さんとか凄く格好良くて
あぁ言う人ならありかなぁとか思っちゃったりはしますよ。」
「そもそも、私も、リスナーも、それを読んでないし、長くなりそうだから、却下。」
「えぇ。」
「やっぱり、無駄知識、だった・・・・・・。」
「むぅ、言い返す言葉がありません。」
「さて、そんなところで、今回は、以上で。」
「さて、適度に時間を使えたし、エンディング。」
「はい、とりあえず次回の予定と行きましょうか。」
「次回は・・・・・・話すまでもなく、帝都に、着くと思う。」
「この街道をそのまま行けば帝都らしいですからね、わざわざ外れる理由がありません。」
「じゃあ、次回は、帝都に着いたら、放送する。」
「では、それまでにいつも通りお便りを募集です。」
「帝都と言うからには、大きいだろうから、そこで、何かやって欲しい事とか、あるなら、それも募集する。」
「それ以外に、現在募集強化中のお題は
今年になって自分のここを変えたい場所
冒険の疲れを取るための視聴者さんお勧めの方法
ノワさんの女子力をどうやって上げたら良いか
の、3つとなっております。」
「何か、思い付いたら、気軽に、送って欲しい。」
「皆様の声が励みになりますので、気軽によろしくお願いします。」
「それじゃあ、今回は、ここまで・・・・・・かな?」
「そうですね、今回もお疲れ様でした。」
「聴いてくれた、皆も、お疲れ。」
「では次回の放送をお楽しみ下さい
お相手はさちと。」
「・・・・・・ノワでした。」
「ここまでお聴き下さってありがとうございます。」
「・・・・・・またね。」




