第29回配信「熱砂都市」
「ラジオの前の皆様、こんにちは
さちです。」
「・・・・・・ノワよ。」
「本日のウィッカラジオ、これより開始いたしますよ。」
「最後まで・・・・・・よろしく。」
「なお、本日の放送は熱砂都市サランより行っています。」
「詳しい事は、この後の、コーナーで・・・・・・。」
「そうですね、とりあえずオープニングで言っておきたい事とかってあります?」
「特に、ないね。」
「じゃあ、早速始めていきましょうか
ウィッカラジオ、スタートですっ。」
「と言うわけで本日も始まりましたウィッカラジオ
最後までどうぞお付き合い下さい。」
「まずは、いつも通り、現地紹介。」
「はい、とりあえず私達が現在いますのは熱砂都市サランと言う街です
砂漠地帯を抜けた先にある、南部と中央部の境目辺りの街ですね。」
「砂漠よりは、ましになったね。」
「えぇ、砂漠ほど極端な環境じゃなくなりましたね。」
「その辺りの、詳しい解説から、よろしく。」
「はい。砂漠地帯を抜けた私達が辿り着いたのは草原地帯でした
草木の見当たらなかった砂漠と比べるとかなり緑に覆われてはいますが
まだまだ乾燥地帯に入っているのか、草は背が低いし木も低木ばかりですね。」
「雨はそこまで多くないけれど、セクソゥ連山の方から、水が流れてくるから、水不足ではない・・・・・・らしい。」
「なるほど、それでもやっぱり雨は少なめなんですね。」
「砂漠からそこまで離れたわけではないし、仕方ない。」
「さてさて、そんな乾燥気味の平原にある熱砂都市ですがここはどういった特徴があるのでしょう?」
「・・・・・・砂の害が、多い。」
「えぇ、いきなり厳しい話から出てきました。」
「砂混じりの、乾いた風がよく吹いて、砂嵐なども、来るらしい。」
「砂嵐ですか、流石に巻き込まれたらひとたまりもありませんよ。」
「そうね、環境操作では防ぎきれないだろうから、私も、遠慮したい。」
「今いる建物も土だか石だかを固めた頑丈そうなものですし、砂嵐対策なんですね。」
「砂嵐が起こるたびに、壊れていたら、生活できないだろうからね。」
「そんなに頻繁に起きるのですか?」
「それなりに、見られるそうよ・・・・・・それがなくても、砂混じりの風は、色々邪魔になる。」
「あぁ、たしかに髪の毛が砂っぽくなってお風呂の時とか困りますね。」
「それ以外にも、干している洗濯物、畑の農作物、露天商の作業
・・・・・・影響を受けるものは、多いわ。」
「なるほど、言われてみると多いですね。」
「だから、立ち寄る冒険者も含めて、露店の類は少なく・・・・・・大きな店舗を持った店が、多い。」
「だとしたら冒険者さんはどうしてるんでしょう?」
「この街で、わざわざ取引を行わず、中央部か、南部まで行ってから、取引は行う。」
「あくまで中継地点なんですね。」
「そうね・・・・・・必要な食料などの補充と、南に行くなら、砂漠へ入るための準備と
その辺りが、主体となるのかしら。」
「私達は砂漠から抜けて来た形だからいいですけど、逆のルートだとここが最後の準備になりますからね。」
「あと、この街と周辺には、遺跡の類が、多いらしい。」
「そう言うのもあるんですね。」
「砂を固めた、大昔の建物が、いくつか残っているとか・・・・・・。」
「是非、見に行ってみたいですね。」
「まぁ・・・・・・そう言うと、思った。」
「勿論です、色々な街を見て回るからには最大限に楽しまないと勿体無いです。」
「ちなみに、遺跡からの出土品を、モチーフにした、お土産とかも、多いらしい。」
「おぉ、怪しげな仮面とか怪しげな石像とか、そう言う系ですね?」
「この前の、砂漠の時といい、イメージが、偏りすぎ。」
「だって他に知ってる砂漠とか古代遺跡とかがないんですもん。」
「まぁ・・・・・・今回に限っては、大きく外れては、いない。」
「えぇ、って事は怪しげな石像やら何やらがあるんですね?」
「そうね。そう言ったものから、装身具など、色々発掘されたみたいね。」
「やっぱりこれは一度見に行っておかないとダメですね。」
「そんなさちのために・・・・・・これ。」
「えぇ、いきなり怪しげな仮面が出てきました。」
「古代の仮面せんべい・・・・・・土産屋で見かけて、試しに買ってみた。」
「ふぁひ、ひひょふひははひれふ。」
「・・・・・・口の中に物を入れたまま喋らない。」
「すみません。とりあえず元が元なだけに非常に硬いです。」
「どれどれ・・・・・・んっ。」
「だから言ってるじゃないですか。」
「たしかに・・・・・・硬い。」
「ちなみに味の方はいたって普通のおせんべいですね。」
「どちらかと言えば、辛い系ね。」
「砂糖とかまぶしてないタイプのおせんべいですね。」
「うん・・・・・・とりあえず、お茶・・・・・・。」
「さて、お土産も堪能しましたし現地紹介はこれぐらいでしょうか?」
「えぇ、これ以上、変わった事は、ないわ。」
「と言う感じなのが、熱砂都市サランでした。」
「バリッ、バリッ。」
「・・・・・・。」
「はっ、すみません
このおせんべいがなかなかに固くて苦戦していました。」
「いいから、次のコーナー始まってる。」
「で、次は何をするんでしょう?
お便りとかも当然来てないですよね?」
「残念だけど、来てないね。」
「ですよね・・・・・・
っと、へこんではいられません、次のコーナーに行きましょう。」
「じゃあ、ちょっと早いけど、今後の予定。」
「あれ、尺はまだまだ残ってますけど?」
「ちょっと、情報を集めるにあたって、小耳に挟んだだけだけど・・・・・・。」
「はい、何でしょう?」
「さっきの現地紹介で・・・・・・この辺りは遺跡が多いと、言ったよね?」
「言ってましたね、明日にでも街中にあるやつを見たいとは思ってますが・・・・・・。」
「その中に、魔物が住んでいるのも、あるらしい。」
「えぇ。」
「せっかくだから、そっちも、見学に、行く?」
「何でそうなるんですか、魔物が出る遺跡とか行かないでいいですよ。」
「『砂の王』と、この辺りでは呼ばれる、土の精霊の一種が、出現するらしい。」
「いや、流石にそう言うのは見なくて結構です。」
「前回、砂漠で希少戦利品狩りをした、って言ってたから、そう言うの、興味あるのかと・・・・・・。」
「つまり、その『砂の王』を倒してお宝ゲットって事ですか?」
「・・・・・・こくり。」
「いやいや、ノワさんは強いからいいでしょうけど2人だけでそんな明らかに強そうな奴の相手とか出来ませんよ。」
「物は試し・・・・・・って言うでしょ?」
「それは試さなくていいものです。」
「そう・・・・・・じゃあ、遺跡で魔物狩り、の予定は、キャンセル。」
「はい。そうして下さい
そんな事やってると命がいくつあっても足りない気がします。」
「足りないなら、蘇生魔法、かけてあげる。」
「そこまでしてわざわざ名のある魔物狩りに行きたいとも思いません。」
「分かった、じゃあ、次の目的地は・・・・・・。」
「はい、決まってるのですか?」
「音楽都市ミディティ、大陸中央部へと、一気に抜けるよ。」
「音楽都市、何か楽しそうな響きですね。」
「数々の、歌手や作曲者を生み出した、芸術の街・・・・・・らしい。」
「おぉ、音楽は詳しくないけど色々と見所がありそうで楽しみです。」
「さて、それまでに、いつも通り、感想機能から、お便りを募集してる。」
「思ったことをお気軽に何でも送って下さいね。」
「特に募集してる、お題は・・・・・・。」
「はい、現在募集強化中のお題は
今年になって自分のここを変えたい場所
冒険の疲れを取るための視聴者さんお勧めの方法
の、2つとなっております。」
「ついでに、今回は、さちに次の放送で、歌って欲しい歌を、募集する。」
「えっ、何ですかそれ!?」
「音楽都市だから・・・・・・さちが、きっと、やってくれるはず。」
「やりませんからね、本気にしないで下さいね。」
「じゃあ、今回は、ここまで。」
「はい。ここまで聴いて下さってありがとうございました
次回の放送は音楽都市ミディティに到着したらになります。」
「次回も、お楽しみに。」
「ではでは、ノワさんも視聴者の皆様もお疲れ様です
お相手はさちと。」
「・・・・・・ノワでした。」
「今回も最後までありがとうございました。」
「・・・・・・またね。」




