第25回配信「灰原都市」
「ラジオの前の皆様、こんにちは
さちです。」
「・・・・・・ノワよ。」
「早速ですが、ウィッカラジオ放送開始いたします
今日も最後までお付き合い下さい。」
「・・・・・・よろしく。」
「さて、今回ですが
予告したように灰原都市カサージより放送しております。」
「どんな場所だったかは、放送を聴いての、お楽しみ。」
「前回が水不足で草も生えない平原地帯でしたからね
今回の放送場所は一体どうなっているのか。」
「まぁ、そこまで、勿体ぶる必要も、ないけど・・・・・・。」
「そうですね、では始めましょうか
ウィッカラジオ、放送スタートですっ。」
「改めましてこんにちは、灰原都市カサージより放送中のウィッカラジオです。」
「まずは、現地紹介や、旅の過程。」
「雨乾都市ザルバナからさらに西へと平原を進んだ私たち
乾季になると草も生えない土ばかりの道を進んだ先にはなんと・・・・・・。」
「・・・・・・何があった?」
「見渡す限りの灰色の大地でした。」
「言うほどじゃなかったよね?
ところどころ灰が混じり出しただけで・・・・・・。」
「そうですね、ですが進むにつれてどんどん灰色に覆われている場所が増えて来て。」
「ついでに、草が生えてる場所も、少しずつ、増えた。」
「そうですね、灰に埋もれた草も生えない荒野でしたら怖かったでしょうけど
普通に草木も増えてきたのでそこまで気になりませんでしたね。」
「そうやって、灰色の平原を進んで、無事に街まで着いた・・・・・・以上。」
「実際そこまで魔物が多く出るとか、さらに厳しい気候になるとかもなく
普通に辿り着きましたよね。」
「そうね・・・・・・余計な事がなくて、ありがたかったわ。」
「まぁ、そう言うわけで着いたのがこの灰原都市カサージです。」
「規模的には、中程度の都市、目立った特長も・・・・・・ない。」
「雨乾都市みたいに水不足で住みづらい。みたいな問題点も特に見当たらない感じですね。」
「みんな、普通に住んでる。」
「灰で覆われた平原って言う環境も特に気にしてるようではないですし。」
「むしろ、灰には、栄養とか色々含まれていて、この土地の農業を、支えてる。」
「それでこの前の平原より草木が多いんですね?」
「それと、山の方から、川が流れて来てるから、水が確保できる。」
「しばらく平坦な土地が続いてましたけど、山があるんですか。」
「この街からも見えるだろうけど、この先の半島に、火山地帯がある。」
「火山地帯ですか、また凄そうな場所が来ましたね。」
「そこから飛んで来た灰が、降り積もったのが、この平原らしい。」
「なるほど。この灰はそこから来てたんですね。」
「今は、そんなに頻繁には、飛んで来てはないらしいけど・・・・・・。」
「頻繁に灰が降って来るようだと色々とうっとうしそうですからね。」
「そんな感じで、過去に降り積もった灰の、栄養を使って、暮らしているのが、この街。」
「分かりました。それで何か特産品とかそう言うのはあるんでしょうか?」
「どこまでも広がる、灰色の大地・・・・・・それ以外、めぼしいものは、なかった。」
「そうですか、残念です。」
「だから、作った
平原に生える木、平原に住む動物の骨や皮、つなぎ合わせて、道具を作った。」
「おぉ、ではそう言う木工製品みたいなのが有名って事ですか?」
「有名かどうかは分からない
けど、そうやって作られた楽器と、この地方独特の音楽と、存在してる。」
「音楽ですか、普段はそんなに聞かないので分かりませんけど。」
「私も、良し悪しは、よく分からない。」
「そんな難しく考えなくていいんじゃないです?
何となく聞いてていい音楽だ、って思ったらいいぐらいの感じで。」
「何にせよ、この街では、流行っている、らしい。」
「ふむふむ、せっかくですからその流行の音楽ってのを聞いてみたいですね。」
「どう言う形で、演奏されてるか、分からないけど、流行ってるのなら、どこかで聞けるのでは?」
「そうですね、明日探してみましょうか。」
「まぁ、この街で、知ってることは、それぐらい。」
「分かりました。音楽の街と言う事で宣伝しておきましょう
以上、現地紹介のコーナーでした。」
「さて、尺はまだまだありますけどどうしましょうか?」
「音楽の、話題が出たから、さちが、ここで歌ってみるとか?」
「えぇ、いきなりすぎません?」
「この番組は、そう言うもの。」
「いや、それにしても明らかにおかしい流れです。」
「そう? いつもの流れ、だと思ったけど。」
「しかもいきなり歌うって言われても何を歌えばいいのかさっぱりですよ。」
「よし・・・・・・それなら、それを考えよう。」
「え!?」
「今から、さちが、歌詞を作って、即興で歌う。」
「無理ですよー
と言うか歌うだけより確実にハードル上がりましたよね?」
「じゃあ、歌詞作りは、私も手伝う。」
「それなら・・・・・・って乗せられませんよ、どの道無茶振りなことには変わりません。」
「お題は、この番組のテーマ曲で。」
「何で進んでるのですか!?」
「と言うわけで、考えてね。私も、一応・・・・・・考えてみるから。」
「えぇ・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「自分で言っておいて何だけど、難しい・・・・・・。」
「そりゃそうですよ。」
「さち、沢山本を読んでるんだから、詩の1つ2つ作れるぐらい、知識あるでしょ?」
「無理言わないで下さい。読んだら書けるってものじゃないんですよ。」
「残念・・・・・・。」
「とりあえず歌う路線はもうなしと言う事で。」
「いや、ちょっと待って・・・・・・。」
「はい。」
「これも、募集してみたら、面白いかも・・・・・・。」
「いや、さすがに来ないと思いますよ。」
「リスナーから、歌詞を1節ずつ募って、組み合わせて、歌にする
・・・・・・後はさちが、歌う。」
「どう考えても無理ですよね、その企画
ただでさえ感想すら来ない状況なんですから、これ以上公募しても限度があると思います。」
「残念・・・・・・。」
「ついでに何が何でも私に歌わせようとするのはやめて下さい。」
「聞いてる方も、楽しめると、思ったのに。」
「全世界配信で歌うとか恥ずかしくて出来ません。」
「そこは、慣れ?」
「慣れたくもないですっ。」
「まぁ、そんな感じで、本日のフリートーク、でした。」
「えぇ・・・・・・。」
「喋ってる間に、いい時間になって来たから、次回予告。」
「何だか釈然としません。」
「フリートークで、尺が稼げるようになったら、リスナーからの投稿なしでも、ラジオが続けられる。」
「それは魅力的ですけど・・・・・・。」
「だから、特にテーマも決めず、その時の気分で話してみるのも、大事。」
「そうですね。喋らないと始まりませんものね。」
「さて、とりあえず次回だけど・・・・・・。」
「はい。」
「火山都市ブッカに向かおうと、思ってる。」
「火山都市、何だか恐ろしそうな響きです。」
「この街まで、灰を降らせている、大元に、向かう事になる。」
「むしろそんな場所にも街があるのが驚きです。」
「その辺りが、どうなっているのかも、着いたら分かる、はず。」
「街があるならとにかく宣伝に行く、が基本スタンスなので異存はなしです。」
「じゃあ、次回は、火山都市ブッカから・・・・・・の予定。」
「それまでに感想や各コーナーへの投稿など、お待ちしております。」
「募集中テーマのおさらいも、お願い。」
「はい。現在募集強化中のお題は
今年になって自分のここを変えたい場所
冒険の疲れを取るための視聴者さんお勧めの方法
の、2つとなっております。」
「以上、今日もお疲れ様。」
「はい、お疲れ様です
ノワさんもここまで聴いて下さったリスナーの皆様も。」
「それじゃあ、締めようか。」
「分かりました。本日もここまで聞いてくれてありがとうございます
お相手はさちと。」
「・・・・・・ノワでした。」
「フリートークのせいか今日は何だかいつもより精神的に疲れた気がします。」
「気のせい。」
「まぁ、何にせよ次回もお楽しみにしていて下さい。」
「・・・・・・またね。」




