第14回配信「赤樫の村」
「ラジオの前の皆様、こんにちは
さちです。」
「・・・・・・ノワよ。」
「ウィッカラジオ、配信を始めて行きたいと思います
今回も最後までよろしくお願いしますね。」
「最後まで、付き合って欲しい。」
「さて、本日の放送場所ですが
前回の予定通りに赤樫の村クエルカとなっております。」
「・・・・・・無事に、着いた。」
「南部に向かってはいますが、この辺りはまだまだ寒さも感じますね。」
「そうなの、かな?」
「あぁ、ノワさんは基本的に常時遮断してますからね。」
「他の魔法と、併用しなければ、ね。」
「つまりトラブルがない限りは常時って事ですよね?」
「大体、そんな感じ・・・・・・。」
「そう言うわけで、本格的な冬に向けてどんどん寒くなって来てますが
ラジオの前の皆様も体調を崩したりしないよう気を付けて下さい。」
「寒い地方のリスナーは、特に。」
「では、寒さも吹き飛ばすような勢いで今日も放送していきたいと思います
ウィッカラジオ、スタートですっ。」
「まず最初は、いつも通りに現在地の紹介から行きたいと思います。」
「赤樫の村クエルカ・・・・・・森林地帯に作られた、小さな村。」
「赤樫と言うだけに周辺の森林には赤みがかった幹の木が目立ちますね。」
「それが、この村を支えてる、木ね。」
「支えてる、ですか?」
「この木から取れる木材は、丈夫だから
色々な道具に加工されたり、玄関の港で造船に使われたり、してる。」
「なるほど、材木屋さんで生計を立ててる人が多いんですね。」
「そうね。勿論食料を作ったり、一概に材木だけではないけど
この村の収入の多くは、木製品によるものね。」
「村自体は小さなものですが
近くに危険な魔物が出るとかでもないですし、木製品と言う目玉もありますし
なかなかいいところなんですね。」
「質素ではあるけれど、貧しいわけではないから、いい村なのだとは・・・・・・思う。」
「ただ、森の中にあるせいで日差しがほとんど差しませんから
この時期だとちょっと寒く感じますけど。」
「立地の都合上、仕方がないね
ある程度は切り開いて、補ってはいるんだろうけど。」
「ちなみに小さい村ですから、観光名所みたいなのはありません。」
「自給自足で何とかなるし、必要性がないから、仕方ない。」
「せっかく来たんですし、木材加工をやってる職人さんのところを見学ぐらいはしたいですね。」
「その手の施設もないようだから、難しいかも・・・・・・。」
「うーん、残念です
お土産みたいなものもなさそうですし。」
「観光が目的の旅じゃないし、諦めるしかない。」
「宣伝だけして通り過ぎるってのも味気ないじゃないですか。」
「まぁ、その辺りは・・・・・・好きにしたらいい。」
「とりあえず村の様子としてはこんなところですか?」
「そうね・・・・・・特筆すべきものは、少ない。」
「では、現地紹介は以上にしますね。」
「さて、紹介する場所も少なかったので
尺がまだまだ空いてますよ。」
「感想の類も来てないから、特に予定もない。」
「なら小話のリベンジにしますか。」
「こだわるね・・・・・・。」
「前回が不完全燃焼過ぎましたからね、当然です。」
「じゃあ、手早くお題を・・・・・・決めて?」
「また現地に合わせたお題にしたいところですが、森の中の村ですよね・・・・・・。」
「じゃあ・・・・・・木。」
「木!?」
「森の中の木の気持ちになって、話し合ってみよう。」
「なかなかに難題ですね。」
「単純すぎても、つまらないでしょう?」
「分かりました、挑戦してみます。」
「わたしは木・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「葉っぱ広げちゃいますよ、光合成なんかもしちゃいますよー。」
「・・・・・・。」
「ついでに木の実なんかも付けちゃいますよ。」
「・・・・・・。」
「ノワさーん、もしもーし?」
「・・・・・・。」
「私一人だと間が持ちませんよー?」
「・・・・・・ちょっと黙ってて。」
「えぇ!?」
「先日やって来たきこりにやられて、虫の息なの・・・・・・。」
「えぇ、いきなり何でそんなに致命傷!?」
「あなたも気をつけなさい、やつらは恐ろしいわ。」
「気を付けるって言っても、どうしたらいいんですか?」
「さぁ、そこは自分で考えなさい。」
「いや、これって無理じゃないですか?
木ですよ、逃げることも戦うことも出来ないですよ?」
「そう・・・・・・やつらは私たちが物言わぬ木なのをいい事に
好き放題伐採しようとする、恐ろしい相手なのよ。」
「たしかに、好き放題伐採されたらたまったものじゃありません。」
「木だって生きているのよ。本当にこれでいいの?」
「よ、よくないです・・・・・・。」
「さぁ、そろそろやつらが伐採に来る時間よ。」
「えぇ!?」
「あなたはどうしたいか、考えるのよ。」
「ど、どうしましょう。木ですよ
抵抗したりとか逃げたりとか出来ないですよ。」
「・・・・・・。」
「あわわわわ、どうしましょう。」
「そうやって慌てているうちに、きこりにさくっと伐採されましたとさ
めでたし・・・・・・?」
「ぎゃー、私伐採されちゃいましたー。」
「残念。今回はここでゲームオーバーね。」
「って、一体どういう話ですかこれは!?」
「切られる側からの観点だと、きこりは恐ろしい・・・・・・
それを伝えたかった?」
「何でそこ疑問系なんですか!?」
「ついでに、さちのアドリブ力を試した。」
「そう言う趣旨のコーナーじゃなかったですよね?」
「大差はない。と、思う・・・・・・。」
「違いますよ、何で私が一方的に試されるような形になってるんですか?」
「その方が、盛り上がりそう、だった?」
「えぇ・・・・・・。」
「さて、本日の小話は、ここまで。」
「・・・・・・では、この先の予定ね。」
「この村から南部方面へ向かう道は一本しかないですから
これを真っ直ぐ進むしかないですね。」
「順当に行くと、そうなるわね。」
「で、どこに繋がってるんですか?」
「山麓の街ストゥプスね。」
「森の次は山ですか。」
「南部地方との境目でもある、セクソゥ連山の麓
・・・・・・南部に向かう冒険者が多く通る、補給地点にもなってる。」
「では、私たちもそこで補給して南部に向かう感じになるんですね?」
「その予定ね
ただ・・・・・・山が冬は通れないとかだと、また予定が変わって来る。」
「その辺りはその街で情報収集ですね。」
「うん・・・・・・一番正確なのは地元の情報だから、着いてから予定は、考える。」
「どうせそこで放送もしたいですし
とりあえず山麓の街に辿り着くことを考えましょう。」
「そうね。それなりに大きい街らしいから、時間も消費するでしょうし。」
「と言うわけで、次回は山麓の街から放送と言う予定になります。」
「山越えに関するアドバイスや、豆知識など
あったら次回までに、感想機能で送って欲しい。」
「それ以外に小話のテーマや雑談など
何でも受け付けておりますのでお気軽に送って下さいね。」
「それじゃあ、今日はそろそろ締めようか。」
「了解です
ノワさんも聞いてくれた皆様もお疲れ様です。」
「次回の放送も、また聞いて欲しい。」
「ではでは、ここまで聞いてくれてありがとうございました
ウィッカラジオ、お相手はさちと。」
「・・・・・・ノワでした。」
「次の放送でお会いいたしましょう。」
「・・・・・・またね。」




