家族と使用人
「なぁ、エリザ。フィーナは私が頭を撫でようとすると怯えるん
だが…愛しの我が娘が…俺はどうしたらいいのだっ!」
「あら…あなたも?私もよ。なぜか怖がられてしまうの。あんなに
可愛いフィーナに恐がられたら私…生きていけない…」
「父様、母様実は私はフィーナを抱きあげようとしたら泣かれて
しまいました。」
フィーナの家族はフィーナが笑ってくれず怯えられることに頭を
悩ませていた
「フィーナは前世の記憶がある。」
いきなり現れた大精霊に、家族は頭をさげ、
「大精霊様、それはどういうことですか?」
と尋ねた
「これは女神様が彼女の記憶をまとめたものだ見てみろ」
「レオっちゃんと説明しなさいといわれたでしょう!」
「いい、私が説明しよう。フィーナの家族であるお前達に女神様
からの伝言だ。(フィーナには前世の記憶を残している。これは
私の我儘だが、彼女には幸せになって欲しい。彼女の記憶を消す
ことも考えたがそれではあの世界で誰かを幸せにしたいと願った
彼女を消すことにもなる。)との事だ」
「私たちからは以上だ。それをみて自分たちで考えてみろ。」
家族はいきなり現れた大精霊様にも驚いたがそれよりも
「エリザ!愛しのフィーナに何があった!!」
「父様!早く確認するべきですっ!」
「あなた達落ち着いて!」
フィーナの前世を見ているうちに家族たちは
「俺のフィーナになんてことをっ!!」
「薄汚い手でフィーナを殴るなんて!!」
「殺してやりたい」
怒り狂っていた
ユミライズ大公爵1家は殺意に溢れていた
「私たちでフィーナを幸せにしましょう。」
最終的にフィーナを幸せにしたいと家族全員が思った
大精霊3人は使用人も集めて同じことを告げた
使用人達は
「あの天使のようなフィーナ様を!!」
「あのような暴言暴力を二度とフィーナ様に受けて貰ってはいけないっ!!」
「我々でお守りするぞ!!」
こちらも全員がフィーナを守ることに決めたようだ
時は流れ家族たちは完璧な親バカになり、
使用人たちは国の暗殺者など片手で倒せるほど強くなった
彼ら彼女らは
フィーナが、いつか自分たちに笑ってくれることを祈り
今日もフィーナをあたたかくみつめる