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蒼花  作者: 仮屋世 碧
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将来の夢

初めての連載です。

よかったら読んでみてください。

登校途中、建設作業中の家を見るのが好きだった。

今日はここまでできた。あ、もう扉がついている。

家の前を通るたび、次々に完成していくのをみてわくわくした。

下校途中、大工さんが木を運んでいたり、ねじを打っているところを見てかっこいいと思った。

それから私の将来の夢は大工さんになった。





「私の将来の夢は大工さんになることです」

小学校5年の授業参観の日。私は世の中の理不尽さを知った。

「お前、女のくせに大工なんかなれるわけねーだろ!」

「え?どうして?」

「大工は女がなる職業じゃないんだよ!」

理解が出来なかった。

性別の違いで就いていい職業が違うなんて。



お母さんと学校を出て歩いていると、

「なんであんなこといったの?お母さん恥ずかしかったわ。二度とあんなこと言わないで頂戴。」

どうして?どうしてだめなの?

頭の中ではてなマークがぐるぐるまわった。

家に帰ってお父さんにその事を言った。

「大工なんて、学がないやつが就くんだ。そんなものさっさとやめろ」

私の将来の夢をそんなものと言われ、つらかった。


じゃあ勉強が出来れば大工さんになってもいいのかな。

そんなことを思いながら学校に行った。

「おはよう!」

ぼーっと考えていたところに数人の女子が来た。

「あっおはよう!」

とっさにかえした。

「ねー、あおちゃんってさ大工になりたいって本当はうそでしょう?」

「授業参観でうけねらっただけだよね?」

え?うそ?

「大工なんて女の子がすることじゃないもんね!」

まただ。

「本当だよ。私がなりたいこと、馬鹿にしないで」

あ、つい本音が出てしまった。

「なにそれ。あおちゃんって前から思ってたけど、ちょっと生意気だよね。」

「みんな行こう」


そして、私に対するいじめが始まった。


読んでいただきありがとうございました。

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