第9話 魔物との実践訓練Ⅲ
次もできるだけ早く投稿したいと考えていますので
よろしくお願いします!
明「とりあえず、もう水は汲めただろ、さっきみたいなやつが来てもめんどくさいし
早く帰ろうか」
陽子「そうだね」
といいながら、キャンプ場へ4人で帰っている途中
明「...おい」
と小声で全員に伝える
明「何か後ろからついてきてる」
零「よし、わかった」
といいつつ4人の歩く走る速度を少し早める
すると、ガサガサいう音が少しずつ大きくなっていく
明が止まった瞬間その音も止んだ。
明「そこだ!」
明が飛び込むと、先ほどのゴブリンより明らかに大きさが違う
これは大きさ的に...
零「ゴブリンの亜種か。弱点もゴブリンと一緒だけど、さっきのよりも強そうだな…用心しろな。」
咲「魔法で、後方支援するから、二人はその隙をついて!」
明&零「「了解!」」
今度は咲の射線を開けるように左右から責め立てる
咲「火よ!我が手よりい出て疾く敵を穿て!フレアショット!」
咲が詠唱と共に魔法名を唱えると、杖から炎で出来た玉が出てくる。
すぐに打ち出された玉の速度はプロ野球選手の豪速球並に早いようで、そのゴブリンは面食らって体を反らすようにして態勢を崩してしまう。
同時に駆け出した明と零のうち先に到着したのは魔力を纏った明だった。
明「はぁっ!」
首のあたりを狙って切り裂く、しかしゴブリンが苦し紛れにだした手に防がれてしまった。
だが、それでいい。
そして本命の…
零「『聖・光・斬!』」
零が本気で魔力を込めた剣を掲げ、そのまま一気に振り下ろす。
ゴブリンの頭に食い込んだ剣から爆発がおきゴブリンの顔面を弾き飛ばす。
咲「うっ...」
陽子「...!」
咲と陽子にはショッキングな光景だったようだ…。
二人とも目を逸らしてしまった。
零「ごめん、少しやりすぎたね、早く帰ろっか」
明「死体はどうするんだっけ?」
咲「基本は埋めておかないと他の魔物の餌になるんですが…あ、あとで大人の兵士さんたちに見てもらわないと…」
零「そうだな…そうしよう。」
咲はどこか安心したような顔をしている…
実は長くここにいたくなかったとかそういうのなんだろう…。
俺たちはもう厄介なのに会わないようにそのままキャンプ地に戻っていく。
キャンプ地に戻ると、全員は先に戻っていたようで、兵士が人数確認をしていた。
兵士「1班、遅かったようだが全員いるな?」
零「はい、全員います」
兵士「お前たちだけヤケに遅かったな、何かあったか?」
零「座学で習った、スライムとゴブリン2体に見つかってしまい、戦闘になりました。。」
兵士「ふむ、お前達の班は水汲みにも行ったらしいな。特に負傷はないか、特に零」
零「すみませんでした。次からは気をつけます」
といい、俺たちはキャンプに戻る
予想外の戦闘…いや、予想不足のせいで思ったより遅れてしまった。
もうとっくに日は落ちて兵士の持つ光の魔道具くらいしか明かりがない。
陽子「さっきの魔法すごかったよね!「フレアショット!」って!」
咲「ちょっと、やめてよ、恥ずかしいじゃん…。」
零「でも、ほんとにかっこよかったし、それに結構早くなかったか?」
咲「う、うん...詠唱のところに『疾く』って付け足してみたの。」
零「なるほど、詠唱の追加をしたのか…」
明「うわぁ、これから議論とか頭大丈夫か?」
零&咲「「お前にだけは言われたくない(です)」」
明「うっわ、ひでぇ」
と言って項垂れる
零「それでも軽く反省はしとこうぜ、俺はあの時間から水汲みに誘ったこと、それと技の威力を間違えた。すまん。」
明「うーん、俺はあまり攻撃がなぁ…闇魔法とか使ってもっとドカンッとやりたかったな」
咲「私の方は…歩くのが遅かったと思います。山道なのもありますけど、明日からはもっと頑張ります。」
陽子「私…私は……ごめん、なんにも出来てなかった…。」
明「そう責めなくても良いだろ、急にあぁなったら誰だって怖いって」
陽子「でも、、だって皆は普通に戦ってるし…」
そのまま陽子はうずくまってしまった、嗚咽だけが聞こえてくる。
明「いやまぁ、咲だって明日は頑張るって言ってるんだから、陽子も明日から頑張ろう。
俺らはなんも責めねぇから、ゆっくりここでの方になれたらいいから」
陽子(馴染めるわけないじゃん…)
咲「…うん、今日はちょっと疲れたみたい、もう寝よ?」
~~王国側~~
アデル王「どうじゃ、今回召喚した勇者共の訓練は」
兵士「はっ!、全員、問題なく、キャンプで経験を積ませております!」
アデル王「そうか、ところで邪神と女神の加護を受けた二人はどうじゃ」
兵士「はっ!、2人の班は、水を組みに行く途中で、3体のモンスターと遭遇しましたがいづれも討伐しております!」
アデル王「ほう、見込んでおった通りじゃな。
して、何と遭遇したのじゃ?」
兵士「はっ!、スライムと、ゴブリン2体を倒したようです!」
アデル王「ふむ、人型のゴブリンものう。
戦力としては期待できるな…
だが邪神の方は懸念事項でもある…。
引き続き任務を続けよ。」
兵士「はっ!、では失礼します!」
兵士は扉を開け、去っていく。
アデル王「ふむ、面白いことになりそうだな...くくく...」