第11話 魔物との実践訓練(二日目)Ⅰ
少しずつ投稿ペースが上がってきましたが、やはり不定期更新が続くと思いますので
ご了承ください。
~実践訓練二日目~
~明視点~
兵士「起床!!」
兵士の大きな声で目が覚めた。
明「うっ…」
兵士の大声で目が覚めたが…
陽子「んんっ…ふぁ…明くんおはよ…」
寝起きで服装の乱れた陽子が目を擦りながら体を起こす。
明「お、おう、おはよう」
胸に特大の爆弾を装備してるくせにそれは反則だろ…
陽子「むぅ?…ちゃんとこっちみて言ってよ」
ぐっ、視線を上げて、上げて…
咲「おはようございます。」
座っている陽子の上から視線を下ろしてきたのは咲だった。
明「っ!?おはよう…ございます。どうしたんだ?」
咲「いえ、2人がなかなか出てこないので呼びに来ただけですよ?」
それは間違いを犯してないか確認しに来たって言うふうに聞こえてしまうのは俺の被害妄想だろうか。
明「わ、分かった。すぐ行く。」
陽子の隣を抜けてテントから出ようとする…が、陽子に服の裾を掴まれる
陽子「明くん…昨日のこと、忘れないでね」
明「お、おう。」
それは俺が守るって言ったことか?
それともあの出来事自体のことか!?
咲「昨日の事…?そういえば、昨日は2人で抜け出してたわよね…何してたの?」
明「いや、何もしてないから!何も!」
あぁぁぁ、ややこしい!
陽子「忘れないでね?」
心なしか陽子の目がうるんできてる。
明「あぁぁ、えーと。覚えておくから…」
咲「無責任なのはダメよ?」
違うんだ、俺はやってない、信じてくれ…
零「おーい、早く来て飯食おうぜ」
神は言っている、ここで行く定めと…!
明「分かった、すぐ行く!」
すぐさま2人の脇を抜けてそそくさと焚き火を囲む。
咲「…」
視線が痛い。
陽子「ふんふふーん♪」
こっちはこっちで怖い何か選択を間違えた気がする。
零「はぁ…」
こいつはなんか重い、それに目にクマが出来ている
明「お前昨日寝れなかったのか?」
零「あぁ…黒い海に飲まれる夢を見たんだ…」
…昨夜に囁いたのが効きすぎたのか。
明「えーと、このご飯美味そうだな!」
咲に顔を向けながら話を逸らす
咲「…まぁ後で問詰めればいいか。少し早めに目が覚めたから私が作っておいたのよ。零くんも手伝ってくれたけどね?」
やっぱり視線が痛い。そして何か不穏な事も聞こえた気がする。
零「まぁ、それより、今日することを決めようか」
明「賛成!」
逃げ道キタコレ!
零「とはいえ、昨日の内に水汲みは済んでいるから、そこらで薪とかを集めつつテント周りを整備して、それから周囲の探索かな」
明「賛成!」
零「…」
なんか零から変なものを見るような目をされた…




