第1話 旅立ち(強制)
初めて投稿します。
至らぬところがあるかもしれませんが
よろしくお願いします!
今日は修学旅行の日。
俺はクラスメイト達と修学旅行のバスに揺られていた。
「おい、明、寝るなら窓側の席変われよ?」
そう隣から話しかけて来るのは小学校からの親友、零だ。
いわゆる陽キャでスクールカーストもいい零だが、何故か陰キャな俺が友達をさせてもらってる。
んで、こういう行事をやる時は適度な距離感を保って話しかけてくれる零と行動するのが恒例になっている。
零「なんか美味しい食い物あるかな〜」
明「零はそればっかだな、、、俺はアニメイト行きたいな。」
零「俺は上手いものたらふく食いたいな〜、蟹とか」
陽子「アニメイトなんて何時でも行けるし、蟹も奈良で食べるものじゃないでしょ!」
後ろの席から身を乗り出してそういったのは同じ班の日向 陽子だ。
明るい性格で俺よりもテストが苦手なちょっとアホな子だ。
咲「やっぱり、行くなら観光名所ですよねー」
そう言ってきたのは通路をまたいで隣にいる、豊穣 咲だ。
図書委員をやっていて頭がいい。
零と咲には主にテスト前にお世話になってる。
零「あー、美味しい食べ物待ってろ!」
陽子「あの、ちょっと、私のツッコミ聞いてるの?」
明「んなわけないじゃん。」
陽子「だと思ったわよ!」
そんなカオスだが愉快な仲間たちと奈良観光をワイワイ済ませて、やっと一日が終わりホテルに着いた。
そこで期待通りの美味しいホテルのバイキングを堪能した俺と零は食って疲れて重くなった体をゆっくり動かしながら部屋についた。
「あぁ、疲れたからちょっとトイレ行ってくるから、電気消すの待っててくれ」
「早くしてくれよ。眠いんだから」
「了解」
そして、明が出ていってしばらくすると、
ホテル中の床が発光し始めた。
零は
「なんだ?何が起きた?」
と状況を理解しようとし、
トイレの中では明が
「うおっ、まぶしっ!」
と叫んでいた。
「うっ...」
目を開くとそこは広い大広間のような場所だった。
そこには、ほかのクラスメート達も居てほぼ全員が寝巻きで、寝るところだったようだ。
クラスメイトたちが何が起こったかわからず、混乱していると。
一番奥にいる人物が咳払いをした。
「こほん。えー、静粛に。」
言葉をかけられて、周りが静かになった。
「えー、急にこんなところに来て混乱しているだろうが、よく聞いてくれ」
一番奥にいる人物は、ここは自分たちの居た世界でいう異世界であると言われた。
そして、今、自分の国がピンチであり、勇者になる者を召喚するために、魔法を使い呼び出したのだという。
もちろん、勇者になれると聞いて立ち上がったものは多かった。
しかし、中には「死ぬ可能性もあるから嫌だ」と引き下がる者もいるし「早く返してくれ」というものもいる。
異世界ということは、魔物も敵もいるし、助けて欲しいということは強い敵も居るのだろう。
急に転生してきた零達にはとっては、自分たちには国を救うなんて荷が重すぎると思っていた。
何しろ、平和な日本では戦争どころか、殺し合いすら経験することは無かったのだ。
そんな時、奥にいる人物は
「異世界から来た者達は特別な力を持っているのだ。」
と言った。
週1本以上のペースを目指しています。
m(_ _)m 頻度は前後するかもしれませんが毎週火曜日を目処にしています。
暖かい目で見守って頂けるとありがたいです!