第七通 突然の誘い
結局、期末テストは散々な結果で終わり、夏休みの補習が決定してしまった。
補習だけは免れたかったのだが・・・・・・。致し方あるまい。自業自得だ・・・・・・。
その事を、安奈に報告すると、
『そっか。補習になっちゃったんだ。
ごめんね。私がメールをしたばっかりに・・・・・・』
と、送られてきた。別に、安奈のせいではない。
結局、メールをしていなくても、僕は補習になっていただろう。
基本的にいつもギリギリの点数なのだから・・・・・・。
『別に、気にしなくて良いよ。去年もそうだったから(笑)』
『そっか。それじゃあ、頑張ってね』
去年も補習だったと言うのは全くの嘘だ。こうでも、言っておかないと彼女に申し訳ない気がした。
僕は枕に顔をうずくめて大声で叫んだ。ストレス解消だ。
そうしている内に、安奈からメールが届いていた。
『今度の休みって、暇かな?もしよかったら、会えないかな?』
突然の事で気が動転した。そして、同時に不安が頭の中をよぎった。
僕は大してカッコよくもなく、センスが良い訳でもない。
ましてや、夏休みの補習で頭が悪いと言う事ははっきりとされている。
今まではお互いの顔を知らなかったから、何も気にしないでメールをする事が出来ていた。
こんな僕の姿を見て、彼女が愛想を尽かし、メル友を辞めたらどうしようと思った。
混乱している頭では、全く考えがまとまらなかった。
それは、当然だろう。
中々僕が返事を返さないので、安奈の方からメールが届いた。
『もしかして、忙しい?それなら、それでいいんだけど・・・・。』
この時、後先考えずに僕は返事を返してしまった。送った後に後悔して、また、悩みこんだ。
返信したメールの内容はこうだ。
『全然、忙しくないよ。今度の休みに会おうよ。』
今回、アクセス数が100人を超えました。
苦手な恋愛小説を言うだけあって、自信は無かったものの、こんなにも読んでくれている人がいてくれて、大変嬉しい事この上なしです。
まだまだ、続くこの恋の物語を最後まで読んでいただけたら嬉しいです。