第六通 テスト勉強
梅雨も過ぎて、もう一学期も終わりに近づいていた。
しかし、その前にまだ大きなイベントが残っていた。
それは、期末テストだ。
僕は自分の部屋で、一応教科書を出して勉強をしていた。
その時、携帯の着信音が鳴り響いた。
安奈からのメールだった。
『もうすぐ、期末テストだよね。こっちは明日からだけど、そっちはまだかな?』
もちろん、僕の通う高校も明日から期末テストが始まる。
そのために、一日掛けて暗記しようとしていたのだ。無理だろうが・・・・・・。
『こっちも明日からテストだよ。嫌だな・・・・・・。
一日掛けて暗記するつもりだよ・・・・・・』
『そうなんだ。でも、徹夜で勉強しても頭に入らないらしいよ。
人間の集中力って、15分しか保たないらしいから。
その15分置きに何度も、繰返し勉強すればいいって、何かで言ってた気がする』
『本当かな?』
『もしかして、疑ってるの?
人が親切に教えてあげてるのに(怒)』
『別に、疑ってるわけじゃないけどさ・・・・・・』
実際、あんまり信用はしていない。そんな事で、覚えられるのなら、学校の授業時間は15分で十分じゃないか。
そんな事を思いながらも、顔は自然に笑みがこぼれていた。
暫く彼女とのメールが続いたが、12時を回っている事に気付いた。
『うわっ!何時の間にか12時回ってる!勉強してないよ!』
と、送った。すると、彼女の返事も驚いた様子で帰ってきた。
『本当だ!今から、急いで勉強しなきゃ!
それじゃあ、また明日はお互い頑張ろうね』
結局、この日は徹夜で勉強した。試しに、安奈の言った方法を試して見たが、夜中に休憩を入れるととても眠くなり、全く効果は発揮されなかった。
結局、テスト勉強は進まず、そのまま眠りに着いてしまっていた・・・・・・。
感想を書いてくださった皆さん。
ありがとうございました。
アドバイスなどもためになりました。
これからも、よろしくお願いします。