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第六十五回 飲み物と工場
偉い博士が、砂漠のど真ん中に工場を造ることにしました。水分も何もない場所からでも、大量の飲料水を作り出す工場です。砂漠の民は博士の事業を聞きつけて、進んで工場の建築に協力してくれました。
困難もありましたが、遂に飲料水工場は完成です。
「やった、飲料水工場ができたぞ。これで飲む水に困る砂漠の人々も助かることだろう」
「やりましたね博士。ではさっそく、飲料水を作り出してみましょう。我々も、もう喉が渇いて喉が渇いて」
「うむ、そうだな。では諸君! 飲料水を作り出すから、頑張って工場で働いてくれたまえ」
「えっ?」
途端、工場を造るのに協力していた砂漠の民に、動揺が走りました。
「申し訳ありませんが博士。我々は工場を造るので、限界まで喉が渇いてしまいました。もうこれ以上は働けません」
それを聞いて博士は失敗したと頭を抱えます。
「しまった。先に、工場で働く人々が飲む水を作る工場を造るべきだったか」




