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第五十八回 畑と泥

 畑のど真ん中で、そこを耕す農夫と、見知らぬ余所者が喧嘩をしている。あんまり大騒ぎなんで、隣の家の者までやって来た。

 隣の家の者がまあまあと、ふたりを宥める。

「落ち着いてくださいよ。いったい何があったっていうんですか」

 すると農夫は息を荒げながら説明した。

「最近オイラの畑にスイカ泥棒が出るっていっただろう。コイツがそのスイカ泥棒なのさ。テメエがスイカを盗むところを、ハッキリ見たぞ。このスイカ泥棒め。丹誠込めて作った作物を返しやがれ」

 すると今度は余所者が怒りだした。

「何をいってやがる。元々この畑を作ったのは俺だったんだ。それを権利書盗んで、追い出しやがって。この畑泥棒め。丹誠込めて作った畑を返しやがれ」

 すると、それを聞いた隣の家の者は、余所者の胸ぐらを掴んで怒った。

「この畑を作ったのは貴様か。今まで黙ってあげていたが、勝手に俺んちから水路を引きやがって。おかげでウチの畑は出来が悪くなったんだ。この水泥棒め。丹誠込めて作った水路を元に戻しやがれ」

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