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第二十九回 旦那を天ぷらにする嫁

 新婚夫婦がくつろいでいた。ふたりは、やっと結婚式が終わったばかり。今はふたり揃って式のビデオを見ながら、慌ただしかった日々を振り返っている。

 ビデオはちょうど、誓いのキスを映していた。花嫁がクッションに顔を埋める。

「わわわっ、わたし赤面症だから顔、まっかになってる~。恥ずかしー」

「なにいってんだよ。コッチだって本当はあがってあがってさ、体は熱くなるし、喉がカラカラだったよ」

 という新郎の返答に、花嫁は何を思いついたのか。くっくっと、ひとりで笑い出した。

「なになに? どうしたの?」

「だってあなた、カラカラに熱くあがったって、まるで天ぷらみたい」

 伴侶の思いもかけない発想に、夫も声を高らかに笑う。

「ははは、確かにそうだ。じゃあぼくは二度揚げされてしまったんだろうな。どうやら、ハートがもっと熱くなっちゃったようだよ」

 そういって妻を抱き寄せる。ところが彼女は横に首を振った。

「違うでしょ。わたしたちは、いつまでもアツアツなんだから」

 毎度毎度、紅月赤哉さんからの無茶振りお題です。流石に今回は苦しかった……。

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