【BL】俺の好きな人はクラスの男子です。-デート編-
今日は、洸平との初デートの日。
まさか、両想いだとは思わなかったので付き合えた時はめちゃくちゃ嬉しかった。
「夕夜!お待たせ!」
「そんな、待ってないから大丈夫。それに、時間ぴったりだから。」
「お、良かった!」
「えーと、それじゃあ…行こうか!」
「うん」
最初は、男同士でデートなんて…とか思ってたけど今はそんなの気にしていない。
「場所は、決めてるの?」
「おう!」
「どこに行くの?」
「デートの定番!遊園地!」
「定番中の定番だね」
そんな話をしていると最初のアトラクションに着いた。
「お化け屋敷…?」
「夕夜…もしかして、苦手だった?」
「いや、苦手じゃないけど最初からお化け屋敷か…」
「あっ、最初お化け屋敷はまずかった?」
「いや、洸平の行きたいとこでいいよ。」
「そう?じゃ、入ろっか!」
そう洸平が言うと、俺は頷いた。
正直、お化け屋敷は得意だ。
お化けとかは割と平気なタイプらしい。
「洸平…大丈夫?」
「もちろん、大丈夫!」
無理しているようにも見えるけど…本当に大丈夫…かなぁ
「怖かった…ここの、お化け屋敷クオリティ高すぎだろ…」
「洸平、めちゃくちゃ叫んでたもんな!」
「うう…」
「叫んだから、お腹空いてきた…」
「じゃあ、どっかご飯食べに行こうか!」
「なるべく、園内の方がいいからそこにあるカフェ行こう!」
「分かった!」
俺と洸平が、カフェに入ると店員がやってきた。
「何名様ですか?」
「2人です!」
「お席へご案内します。」
店員にそう言われ、着いた席は…
めちゃくちゃ窓際だった。
「ご注文の際は、そちらからお呼び下さい。」
「分かりました!」
「…」
お互い、沈黙が続く。
「まさか、窓際とは…」
「まあ、周りからみたら友達同士で遊びに来た感じに見えるから大丈夫でしょ」
「確かに…」
食べたいものを決め、近くにあった呼び鈴で店員を呼んだ。
「これとこれでお願いします!」
「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ。」
店員が、少し微笑んでその場を去っていった。
俺たちは食事を済まし、次のアトラクションへと向かった。
「観覧車乗るか!」
「お、おう!」
よりによって、この観覧車。
乗る前に、写真を撮るらしい。
俺たちはスタッフさんに、写真を撮ってもらい観覧車に乗った。
「言うの忘れてたけどさ…」
「どした?」
「俺、高所恐怖症なんだよね…」
「えっっっ」
「でも…洸平がいるから平気だよ。」
「!!」
洸平は、少しビックリしていたけどやっぱり怖かったから洸平の隣に座った。
「こうすれば、怖くないから。」
「そ、そっか…」
こうして、俺たちは最高の初デートをすることが出来たのであった。