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夏休みのある日 雛ちゃん

「ケイゴ シャシン ウワキ」


「ああっ雛ちゃん、あの森田さんとの写真のことかい?誰から聞いたの?あれはただ幸太朗の代わりに謝りにいっただけで、浮気じゃないから!」


「ウワキ ウワキ」


「そりゃちょっとは美人さんと写真に写りたいという欲はあった。それは仕方ないよね?」


「アラー ホソダクン ナカナカヤルー」


「何もやってないです!」


「ワカイサカリデスナー ハードッコイショ ウマー」


「若いけど!バリバリの男子高校生だけど!雛ちゃんも若いよ。ぴちぴちだからね!」


「スゴイ ヨク ヤルー 」


「何がスゴイの?ねえ、雛ちゃんにとったらどこから浮気?圭吾気をつけるから!」


「ヒナチャン ドコ ケイゴ ウワキ」


「雛ちゃんとそもそも一緒に住めて無い時点で浮気になっちゃうのかな?」


「ウワキ ウワキ ケイゴ ビジンスキ」


「雛ちゃんが1番美人だよ。あ、鳥だから美鳥?美インコ?」


「ビチョ ビンコ」


「ん?雛ちゃん新しいワードだね。なんだろう生物用語かな?坂本先生と勉強しているの?」


「カナカナナカナカコナイワー デ ウワキ」


「また浮気に戻っちゃったかー。雛ちゃん、もういい加減、浮気という言葉を忘れて」


「イイカゲン ウワキ」


「もしかして、お盆休みなのに一緒に居られないのを怒っているのかい?」


「イイカゲン ウワキ」


「はい、圭吾はいい加減な浮気ヤロウです。ごめんなさい。」


とうとう細田はインコに土下座まで始めた。カオスだ。


 朝、細田が生物準備室で繰り広げる雛ちゃん劇場に今日は私以外にも観客がいた。


「うわ〜修羅場ですよ。部長。」


そう、後輩達がいた。細田の性癖がバレてしまったようだ。このまま話が広がっても私は知らないぞ。


なんとなく、坂本先生と髙山先生があの森田さんと細田と薔薇の写真を肴に感想を述べあいながらコーヒーでも飲んでいたのでは?と私は思ったのだかな。


 今日は普段個人活動の多い科学部が出来るだけ集合の日なのだ。




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