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コレクション

「あのな、間中、ここは科学部の部室であり、理科室倉庫であるから雑然としているのは認める。だがしかし、それはいらんだろ。」


「いらない。」


幸太朗も口添えしてくれたようだ。


「ほら、幸太朗も同意している。ここにいる数学班2人がいらないと言ってるのだ。お返ししてきなさい。」


「せっかく頂いてきたのに。何故いらないのか理由を教えて頂けますか?」


間中はプレートを作成しながら口を尖らせた。「呪われた文化祭事件解決記念品 鈴木一真作」そう書き終えると今問題になっている写真へとそのプレートを貼り付けた。


 例の写真部の展示に入り込んでいた心霊写真呪いの言葉付きを間中は貰ってきて理科室2に飾ると言うのだ。


「あまり見てて気持ちの良いものではない。それと過ごすのは私としては遠慮願いたい。」


「本物の霊の写真じゃないから嫌だ。」


私と幸太朗がそれぞれ反対意見を述べると


「じゃあ、普段はこうカモフラージュします。」


間中は額縁の中に呪いの紙を仕舞い込み、写真をもう1枚差し込んだ。


「うぉっ、この写真は!」


薔薇の花束を持った華道部部長森田千英さんと細田の写真を額縁に入れた形になった。美男美女でしかも良く撮れている。


「細田さんが謝りに行った時に写真部部長の三谷くんが撮ってくれたんですよ。さすが校内一美男美女と噂されるだけありますよね。」


「細田がいそいそと謝りに行ったのはまさか、彼女に会いたくてなのか?」


「ね。所詮、細田さんも美女には敵わないんですかね。」


うんうんと2人で頷いてると、幸太朗が


「これ、雛ちゃんから見たら浮気?」


呟いた。


「浮気だな…。」


思わず同意すると、


「プレート名、細田浮気証拠写真に変えます?そうなると、それを見ながら過ごすのもなんか、うーん。」


間中が顎に手を当て首を傾げた。


 どうやら難問のようだ。


事件ファイル2fin

3あります〜よろしくお願いします。

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