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容疑者は教頭に

「写真部の展示に心霊写真と呪いの言葉を紛れこませた犯人が分かりました。」


教頭先生に間中が連絡を取ると、校長のように自部屋が無いから、数学班に来るとおっしゃったので、急拵え(きゅうごしらえ)の実験机応接セット風スペースに座って頂いた。


 そして、報告書を差し出すとメガネを外して読み始めた。近眼のメガネなので、最近は外す方が読みやすくなったそうだ。


 今日は幸太朗と間中と3人でお迎えしている。事件の動機や内容がどうであれ、依頼主あっての捜査であったのだから、まずは教頭先生に知らせるのが筋かと思ったのだ。


「3-1の鈴木一真さん。自分で認めたのですか?」


「いえ、まだ証拠を集めた段階です。認めた場合、処分などがあるのであれば、慎重に動くべきかと思いまして。ここに参考意見として載せてある相井先輩の話が動機であるのなら、尚更、簡単にはいきません。」


「ですな。普通なら、校長、保護者、担任、それから、事の発端の昨年の文化祭の杜撰な処罰が問題であるのなら、多賀先生への連絡。ですね。」


と教頭先生は答えてから、しばし口を噤み(つぐみ)腕を組んで、目を瞑っていた。私達3人も黙って見守った。


 考えがまとまったのか教頭先生は目を開けメガネをかけると、


「先に私は個人で、彼に会ってみようと思います。幸い、大きな被害は出ていない。私以外の教員は誰も問題にしていない。そうですね、本当に必要なのはスクールカウンセラーかもしれません。任せて頂いてもいいですか?何らかの結論が出るまで、黙って頂いても?」


こちらは依頼を受けて動いただけだ。3人で目を合わせて頷き合うと、


「了解です。」


そう答えた。






 





 


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