細田と言えば 6/18(金)朝
「シュボッ コポコポコポ」
「雛ちゃん?何のマネかな?それとも圭吾にクイズかな?」
「ハードッコイショ ウマー イキカエルー」
「うーん。坂本先生かな?」
「カナカナカナカナカコナイナァ」
「え?ケイゴが来ないとか待っててくれる気持ちを言ってるの?雛ちゃん!圭吾と雛ちゃんはラブラブだね!」
「ラブラブ タケチャントムラ ラブ」
「ん?タケちゃん?トムラ?え?」
あー生物準備室のインコが危ない噂話を流しそうだ。卒業した先輩だからまっいっか。
とりあえずノックか。
「細田、すまないな。呼び出して。」
振り向いた細田が、
「やばい!タケちゃんって平原先輩だよね?あと、戸村先輩?なんで、雛ちゃんが危険な関係を知ってるの?教育に悪いし、誰が教えたの?ねぇ、如月っ!」
脳内を月初めのかき氷が通過していった。あの時、
「雛ちゃん!久しぶり!戸村は会いたかったよぉー!一段とべっぴんさんになってー」
としばし生物準備室でインコと会話する戸村先輩を見たような。
「そう言えば、戸村先輩が月初めにいらしてたな。」
「あ、俺が食べ損ねたかき氷だな!じゃあ戸村先輩だな!もう、何教えてんだよ!全く。」
「タケチャントムラ ラブラブ」
「雛ちゃん、ちがうから。そんな事覚え無くていいから。雛ちゃん圭吾ラブラブにしておこうね。」
「ヒナチャンチガウ ケイゴトムララブラブ」
「雛ちゃん!ダメ!それはダメ!」
細田が涙目になっている。いつものことだが、恋人?と会話が成立しなくて大変である。
「それはそうと、SNSでは説明しにくくての。ちっと細田に手伝ってもらいたいことができてな。」
「文化祭2日目手伝えなかったからその分働くよ。」
「お前は、クラスの看板男だったというじゃないか。仕方ないよな。」
話をしながら、理科室2へ向かうと間中と幸太朗がすでに来ていた。




