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それは木曜日に6/17(木)

おおー、今日たまたま6/17でありますが、曜日が違うのは今年ではないからであります。フィクションであります。

 深刻な顔をして間中が数学班に表れたのは文化祭後の振替休日2日間を経てなお一日過ぎた木曜日の放課後の事だった。


 登下校スタイルのリュックを背負ったまま数学班の理科室2に入ってきて、自分で勝手に折り紙を置いている机の前、間中いわく会計の椅子に座ると雰囲気たっぷりにため息をついて


「部長〜ボブ、事件でしたわー」


と切り出してきた。嫌な既視感に


「間中、事件とやらは例の吹奏楽部のでお腹いっぱいだ。あれを解決してからまだ2週間程だぞ。」


やんわりと制してみた。ボブの骨盤の修理は坂本先生がしているはずだ。


「また幸太朗が犯人に名前挙がってますよ。」


まさかと思うがそう言えば幸太朗がいない。


「今日はてっきり剣道部に出ているものだと」


今し方まで姿がないからなんとなく剣道部なのだと思っていた。


「今頃、絞られてるんじゃないですかね?」


さらっと間中が言う。


「ボブに関しては科学部は被害者であろう?何故幸太朗が犯人に?」


「自分だって幸太朗が壊したと思ったくせに。まあ、これ見て下さいよ。」


間中はスマホ画面を見せてきた。写真の様だ。


「文化祭の反省と気づいたこと?」


アンケートの様だ。


「今から共有しますよ。何枚もあるんで。これ各クラスの文化祭委員と企画団体、主に文化部ですね。当然科学部も書きましたよ。私が。後は、有志からなる文化祭実行委員と生徒会が書いたアンケート結果です。」


スマホを出そうとして気づいた。


「待て。それを頂いてしまったら、当然?」


「頂く前から、ボブがやられた時点で科学部は協力する運命です。」






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