腐れ縁の女友達に告白する話
会話文だけの小説を書きたかった
『やっほー、お酒飲ませて~』
『また来たのか、今度は何だよ。浮気か?金でも盗まれたか?』
『えへへー正解、私の財布からお金盗んで遊びに行っちゃってさー』
『またかよ、お前の男運どうなってるんだ』
『分かんなーい、それよりもお酒ちょーだい』
『今日はノンアルにしとけよ』
『えー、お酒ないのー。じゃあ帰ろうかな』
『お前がやりたいって言ってたゲーム買っておいたぞ』
『おーいいねえ!ノンアルでいいからやろやろ~』
『興奮しすぎて物壊すなよ』
『そんなことしないって~』
『おりゃ!おりゃ!このやろ!』
『相変わらず弱いな』
『はー!?タバコ吸いながらなんてバカにしやがって!
その油断が命取りだ!!』
『これは余裕っていうもんだ』
『あー!負けた!もうやけ酒だ!』
『ノンアルだけどな』
『こういうのは気分が大事なのだよきみ』
『そういうもんかねえ』
『そうそう、そんなのも分からないから彼女ができないのだよ』
『余計なお世話だ』
『まあ、こういう時来れるし私としてはありがたいけどねー』
『そろそろまともな彼氏見つけたらどうだよ』
『えー、なにー急に』
『毎回彼氏できても浮気やらなんやらされて俺のとこ来るじゃねえか』
『ねー、私男運なさすぎで笑っちゃうよねー』
『ねーじゃねえよ、まともな彼氏見つけろ』
『それがいないんだよねー
私を大切にしてくれて私のことが大好きな人が欲しいだけなんだけどなあ』
『そんなやついくらでもいるだろ』
『それがいないんだよねー』
『…俺でいいだろ』
『えー、なになに、どうしたの?』
『その条件なら俺でいいだろ』
『そんなに私のこと好きだったんだ、嬉しいな~』
『冗談じゃねえよ』
『んー?急に立ってどしたの?
んっ、あはは、浮気だ―。タバコ臭いなあ』
『さっき吸ってたしな、タバコ嫌いだっけか』
『ううん、むしろ好きになったかな』
『ならいいだろ』
『うん…』
『やっほー、来たよ』
『おっす、今度は何したんだよ、浮気か?』
『んーん、彼氏とは別れたんだ
新しく好きな人できたから告白しよーと思って』
『そうなのか、おしとやかな振りして行けよ』
『おしとやかな私が好きなの?』
『は?』
『だから言ったじゃん、好きな人に告白しようと思ったって。』
この話が良かったと思う人は高評価などしていただけると飛んで喜びます