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Answer  作者: 釜鍋小加湯
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帰りのHRで、朝に行われた小テストが返ってきた。予想通り赤点だった。分かっていたのに、ヒロキは気分が良くなかった。

 土曜日の放課後、予定通り追試は行われた。ヒロキはここでも赤点を取り、やんちゃな三人組や他のクラスの生徒らと共に先生から問題の解説を受けた。

 追試が終わり、速攻で教室を出ていく三人組。はしゃいで去る彼らには目もくれず、ヒロキは鞄を片手にのんびりと生徒の中では最後に教室を出た。

 帰宅前にヒロキは、何処か寄り道でもして帰ろうと決めていた。追試も終わり気持ちも楽だ。ゲームセンターにでも寄って、クレーンゲームやメダルゲームで遊んでいこうと思っていた。

 駅前にあるゲームセンターに入ろうとした時、ヒロキと同じブレザーを着た生徒たちが目に入った。追試を終えて、速攻で教室を出ていったやんちゃな三人組だった。ヒロキと同じでゲーム好きなようだが、性格が合わずまともに話をしたことは一度もない。

 出入り口にあるクレーンゲームだけでもしていこうと思ったが、向こうが気付いてこられるのを恐れ結局寄らずに通り過ぎた。

 追試の終えた週末。このまま帰るには勿体ない気すらする。ヒロキは何処に寄ろうかと、目を左右に向けながら歩いた。少しすると、点々といる人の歩く姿に混じり、見慣れた人が店から出てきた。

 男はヒロキの方に向かって歩いてくる。目が合うと相手は、顔の隣に手を上げてきた。ヒロキは小さく笑んで応え、その生徒に近付いていった。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。感想などありましたら、宜しくお願いします。今後の執筆の参考にしていきやす。

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