999/1502
8 - 160
「ピコンピコーン。ピコンピコーン。」
長髪のスナイパー。
ターゲットが青白く発光しながら、ピコンピコーンと怪音をたてる。
「な…なーん?結局あれか、貴様が犯人で間違いないのか?アーン。」
武装警官のリーダーとおぼしき。
中年男が困ったように、書斎の一同に同意を求める。
「そこのキムタクもどきはいま若者に人気ある言葉で『僕が犯人です。自首します、すいません。』と言ってるちん。」
「むぅ?本官には『ピコンピコーン』と光っているようにしか聴こえん。若者の言葉というのは相変わらずよくわからんな。」
「ホントよねえ。いつの時代にもいるのよ、軽薄な若者。やーね。」
止まらない男。
ノンストップ・ラヴェンダーが中年男に話を合わせる。
「どうやらこの一件も犯人の自首をもって解決したようですし、帰っていいですかね?眼鏡は明日仕事なので。」
眼鏡のエンジニア。
ラジオコントロールが眼鏡をクイッとやる。




