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『そちらの方は警察の方ですね!私はBSSテレビの関です、警察の方がともに現場におられるということはやはり、このスゴイ=デカマラー教授邸襲撃事件は「5人のギャング」の犯行なのでしょうか!私はBSSテレビの関です!』
「な…な~ん?なんだ貴様は…テレビ屋か!なんだその、『5人の』…ええ、なに?『5人の』?」
BSSテレビ関記者に突然マイクを向けられ、武装警官のリーダーとおぼしき中年男が困惑している。
彼はよほど記憶力が悪いのか。
はたまたハイカラな横文字が苦手なのか。
しきりに禿げた頭を捻らせ、『5人のギャング』と言えないでいる。
『「5人のギャング」です!いま若者に人気ある外人です!私はBSSテレビの関です!!』
「『5人の』…『ギャン』…?ええい、最近の若者どもはこれだから…そんな軽薄極まる若者文化のことは知らん!本官は通報を受け犯人の確保に来たのだ!!」
どうやら後者のようである。




